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Category: ゴルフのリクツ!!

ゴルフのリクツ!! パターを知り、パッティング上手に!①

2015年06月22日 category:ゴルフのリクツ!!

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パターを知り、パッティング上手に!①

 

ゴルフのリクツ!!2015年春シーズンは、パターを徹底解剖。パターの構造からみえてくるパッティングのコツまで、パターの特長を理解しましょう。

 

◆ロフト。あなたのイメージを狂わすボールの軌道

 

第1回は、パターにつけられているロフトについてお話します。

 

パターには、4度程度ロフトがついています。PWの40度を超える角度に比べると申し訳程度ですが、まちがいなく、ボールを上向かせる機能がこのクラブにはついています。

 

パターのロフト角についての知識は、パッティングを考える上で大変重要です。

 

まずは、パターの構造について正しく理解しましょう。

 

(1)パターのロフト角

 

まず、パターのロフト角は、3~5度、平均で4度程度ロフト角がついています。理由は、アイアンやドライバーと同じように、ボールを上向きに打ち出すためです。

 

では、なぜボールを上向かせる必要があるのでしょうか?

 

(2)邪魔をする2つの力

 

グリーン上にボールがあるとき、ボールはどのような状態になっているのでしょうか。

001-300x182

 

単にボールをグリーン上に置いただけの場合は、図の①の重力がかかっています。 重力は、もちろん地球がボールが引っ張る力。その力によって、わずかですがボールは芝の沈んでいます。

 

そのため、ボールはゴルファーが思っている以上に芝と密着しています。

 

密着していること、スイングをすると発生する力があります。それが、②の芝による抵抗力です。

 

スイング時、この2つの力がボールの転がりを妨げる力になります。

 

(3)ロフト角の必要性

 

この2つの「邪魔な力」の影響を最小限度に抑える工夫。それが、パターにロフト角がついている理由です。

 

パターがボールにあたり、ボールが動き出す瞬間、ロフト角のおかげでボールはごくわずかですが、上向きに飛び出します。そこで、②の摩擦力を軽減することができます 。

 

①の重力は、ボールがどの位置にあっても一定ですので、厳密にはさけることはできませんが、ロフトがついてることで、ボールが当たる瞬間に重力と反対方向の力が生じることで、ボールの進行方向への影響を減らすことができるのです。

 

(4)ボールは、跳ねている。

 

パターにロフト角がついていることにより、ボールは、③のように斜め上方向に打ち出されます。見方を変えると、ボールは跳ねるように打ち出されます。

まずは、そのことを理解しましょう。ボールが跳ねるように打ち出される。パッティングは、このことをどのように考えるかで方向性が変わってくるのです。

 

もし、パッティングのボールの軌道にこのようなイメージを持っておられなかった方は、ぜひイメージを修正していただければと思います。

 

パターのロフト角。それは、あなたのイメージを狂わすボールの軌道。しかし、正しく理解すれば強い見方になるパターの機能なのです。

「プロのカタチ!~形態は機能に従う~」森田理香子プロに学ぶ、美しき「機能」④

2015年04月15日 category:ゴルフのリクツ!! | プロのカタチ!~形態は機能に従う~

プロのカタチ

 

プロゴルファーの形態に注目し、その機能を読み解く新シリーズ、第2シーズンは、森田理香子プロのスイングに着目し、その「美しき機能」に迫る。

 

前回は、森田プロの特長である高いトップについて、お話させていただいた。(前回の内容はこちら

 

今回は、短いアプローチショットに組み込まれた森田プロのスイングの「機能」についてお話します。シリーズ最終回の前編です。

 

◆短いアプローチショットに組み込まれた森田プロのスイングの「機能」(前編)

 

距離の短いアプローチショットで気をつけたいのは、ダフリでしょう。ラフでもない場所でも、起こってしまうダフり。それを避けるための基本的な考え方として、

 

まずはフェースを開くまたは、開き気味ショットをするという基本を理解します。

 

(1)開いたフェースのメリット

 

短いアプローチショットでは、出来る限りフェースを開いて打ちましょう。アイアンやウエッジなどのクラブを使ったショットのミスは、リーディングエッジが芝と過剰にふれることで発生します。フェースを開くことで、リーディングエッジが浮き、ソールが芝と触れやすくすることで、クラブが滑りやすくなります。

 

(2)クラブは鋭角に入れる

 

開いたフェースのメリットをより強化するためにもクラブは鋭角に入れていきます。理由は、フェースは開いているので、クラブは鋭角に入るほうが、リーディングエッジの浮いた状態を保ちやすいのです。そのためには、手首をしっかり折ってコックをしながら、クラブを上げていきます。

 

(3)開いたフェースは閉じる

 

ただ、開いたフェースは閉じなければなりません。理由は、開いたままのフェースで打つとボールは右に大きく出てしまいます。「フェースは閉じないといけない」この意識は案外厄介な問題を引き起こします。

 

(4)閉じる意識がもたらす影響

 

フェースを閉じようとする意識が高いと手打ちで打ってしまいやすくなります。また、手首をこねて閉じようとする意識がうまれやすくなります。手首をこねてよいことが無いのは、他のショット同様です。

 

(5)森田プロはどうしているのか?

 

この問題を森田プロはどのように解決しているのでしょうか?後半はその点に焦点を当てていきます。

「プロのカタチ!~形態は機能に従う~」森田理香子プロに学ぶ、美しき「機能」③

2015年03月18日 category:ゴルフのリクツ!! | プロのカタチ!!~形態は機能に従う~

プロのカタチ

 

プロゴルファーの形態に注目し、その機能を読み解く新シリーズ、第2シーズンは、森田理香子プロのスイングに着目し、その「美しき機能」に迫る。

 

前回は、森田プロのコックのタイミングの妙について、お話させていただいた。(前回の内容はこちら

 

今回は、森田プロの特長である高いトップについて、お話しします。

 gm201503

森田プロのスイングの特長のひとつは、高いトップの位置から振り下ろされるダイナミックなスイングにあるといえるでしょう。

では、高いトップのメリットは何でしょうか?

 

それは、やはり「クラブが立ちやすい」ということでしょう。

 

つまり、クラブがスイングプレーンを外れることなく、通ってくれるということです。

 

スイングプレーンから外れると、いわゆる「クラブが寝た」状態になります。

 

クラブが寝た状態とは、つまりは、腕が体から離れているということを意味します。

 

腕だけでクラブを支えますから、ドライバーのようなヘッドの重いクラブは、ヘッドの重みでさらにクラブが寝てしまいます。

 

このようなクラブが寝た状態で、ボールを打つとプッシュアウト系のスライスを誘発してしまいます。それが続くと、無理にフェースをコントロールしようとして、引っかけやチーピンへとつながります。

 

これを防ぐための「機能」は、森田プロのスイングを見れば、一目瞭然ですね。

 

「右ひじ」を体から離さないということです。

 

高いトップは、一度、右ひじが低いトップのスイングよりも体から外れますが、腰の回転と連動して、左手主導で振り下ろし、右ひじは体にこすりつけるように過度に密着させていきます。

 

フェード系の安定した球筋が打てるようになれば、合格といえるでしょう。

 

高いトップは、スライス防止には有効な方法なので、スライスに悩んでいるゴルファーは、特に参考にしていただきたい「機能」ですね。

 

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「プロのカタチ!~形態は機能に従う~」森田理香子プロに学ぶ、美しき「機能」②

2015年02月18日 category:ゴルフのリクツ!! | プロのカタチ!~形態は機能に従う~

プロのカタチ

 

プロゴルファーの形態に注目し、その機能を読み解く新シリーズ、第2シーズンは、森田理香子プロのスイングに着目し、その「美しき機能」に迫る。

 

前回は、森田プロの肩と腰の捻転のバランスについて、お話させていただいた。(前回の内容はこちら

 

森田プロのスイングの見事さは、ドライバー270Y超ともいわれるドライバーショット。基本に忠実な捻転がその原動力だ。森田プロの魅力は、ドライバーショットだけではない。アイアンショットでもその「基本への忠実度」は際立っている。

 

今回と次回は、アイアンショットについてお話する。

 

◆美しいアイアンのスイング軌道。その秘密はコック。

 

ドライバーショットとアイアンショットの違い。それは、コックの存在にあるだろう。森田プロのスイングをみてもそれは、顕著である。ドライバーショットが、外回りの軌道だとすれば、アイアンショットは内回りの軌道。

 

アイアンショットを語る上で、欠かせないコックの「機能」を森田プロのスイングから見ていこう。

 

 

◆コックの機能。3つのチェックポイントで理解しよう。

 

コックの機能には、3つのチェックポイントから見ていくと理解しやすい。それは、

 

(1)テークバックからコックを入れるタイミング

(2)トップの位置

(3)コックをほどくタイミング

である。

 

このコックの扱いこそが、アイアンショットの土台であり、正しく理解し、実践したいものである。

 golf201502

 

◆ポイント1 テークバックからコックを入れるタイミング

 

コックは、単純に手首を折るという動作と考えてはいけない。正しいタイミングでコックを入れることで得られる最大のメリットは、正しいスイング軌道にクラブを乗せることにある。

 

 

◆8時の位置で、コックを入れるイメージ

 

コックを入れるタイミング。それは、時計でいうと、8時の位置からコックを入れていくということである。

理由は、それは逆説的にな説明になるが、「それ以前にコックを入れてはいけない」ということである。

 

8時の位置まで、コックを我慢すると言い換えてもいいだろう。そうしなと何が問題なのか。

 

それは、

・クラブがスイング軌道から外れてしまいやすい

 

・フェースが開いてしまう

 

のである。

 

この2つがなぜ問題なのかは、今回の議論の趣旨ではないので、言及しないがその問題を防ぐために、コックのタイミングはぜひ理解しておいてほしい。

 

コツは図の右側にあるように、8時の位置までは、クラブが体の方向にあることだ。そうすることで、フェースは閉じてくれる。

 

スライスで悩んでいる人はぜひ、意識しておいてほしいポイントである。

 

ゴルフ場案内(西日本)

「プロのカタチ!~形態は機能に従う~」森田理香子プロに学ぶ、美しき「機能」①

2015年01月21日 category:ゴルフのリクツ!! | プロのカタチ!~形態は機能に従う~

~プロのカタチ!~形態は機能に従う~ 19世紀後半を代表するアメリカの建築家、ルイス・サリヴァンは言った。

 

「形態は機能に従う(form follows function. )」と。

 

無駄のない機能を追及する結果表れる形態。それは時に美しく、機能美として称えられる。これは、当然ゴルフのスイングにもあてはまる。

 

プロゴルファーの形態に注目し、その機能を読み解く。プロゴルファーによって確立された共通のカタチ。その形態は、どのような機能が裏打ちされているのか。

 

プロの技術を味わっていただきたい。

 

プロのカタチ

 

男女を問わず、一般ゴルファーに参考になる女子プロゴルファーの代表格、森田理香子選手。

GOLF-MODE読者アンケートでも、高い支持を得ている。今回シリーズの「プロのカタチ!」は、森田理香子プロから、一般ゴルファーにも応用できる「機能」を探っていこう。

 

 

 

「よどみの無いスウィング(が魅力)」と本誌アンケートでお答えになった読者の言葉通り、森田理香子プロのスイングには、無駄な動きが感じられない。

 

その美しいスイングに組み込まれた機能を読み解いていこう。

 

美しき捻転。それは、理想的な肩と腰の回転に由来する。

 

森田プロのスイングでまず、目立つのは理想的な2つの回転である。

ひとつは、肩の回転、もうひとつは、腰の回転である。

 20150122GM

 ◆理想的な肩の回転

 

まず、肩の回転であるが、頭を中心にして、左右の肩を結んだ線の回転をみると、ほぼ90°回転している。

 

注目点は左肩。左の肩は、あごの下までしっかり回さなければいけないことがよくわかる。 女子プロゴルファーの中には、もっと肩回転をかける選手もいるが、森田プロは、基本に忠実である。

 

肩の回転を90°程度に回すことによって、背中は、ターゲットを向く。

 

ここも重要なポイントである。背中が飛ばしたいボールの方向に向いていることによって、安定した方向性を、担保することができる。

 

 

◆腰の回転は肩の半分

 

次に腰の回転であるが、肩の回転のほぼ半分が理想とされている。森田プロの腰の回転は、その理想的な数値に近いことがわかる。

 

ベルトのバックルの位置が、トップの位置にきたとき、ほぼ右足の膝頭の方向を向いている。その角度が概ね頭の位置を中心にして、45°程度になっている。

 

 

◆森田理香子プロのここを学ぶ!

 

肩の回転と腰の回転は、双方が正しく回ることで、強い力を生み出すことができる。 また、その正しい回転こそが森田プロの美しいスイングを生み出している。

 

ぜひ、この回転の妙を学んでほしい。

ショートゲーム・マスター。チップショットをマスター!(終)

2014年12月15日 category:ゴルフのリクツ!! | ショートゲーム・マスター!

ショートゲームマスター3

 

 

ショートゲーム・マスター、第2シーズンは、チップショットについてお話ししてきました。今回はシリーズ最終回です。

 

前回は、チップショットのスイングのポイントについてお話しています。前回の内容はこちら。最終回の今回は、左足下がり、左足上がりでのクラブ選びのポイントです。

 

▼いつも平坦な場所で打てるわけではないチップショット

 

チップショットに限らずアプローチショットを打つ状況は、必ずしも平坦ではありません。大なり小なりの傾斜から打つことは十分に想定されることです。そのための基本的な考え方をしっかり確立しておきましょう。

GM12

 

 

 

左足上がりのポイントは、傾斜線とクラブで形成される角度です。これは、必ず直角になるように注意しましょう。

これを怠ると、大きなミスにつながりやすくなります。その理由は、スイング軌道に問題が生じ、結果としてクラブヘッドが地面に刺さるように入ってしまうからです。

 

これは、ダフリの大きな原因になります。さらにダフリを避けようとして、トップになることも多くなりがちです。

 

▼チップショットの原則は、「低く打ち出す」。だからロフト角に注意!

ランで距離を合わせるチップショット。できるだけ、ボールは、低く打ち出すことが原則です。前回も触れましたが、アンダーハンドでボールをトスするイメージのボールの軌道を理想とすべきです。

 

理由は、低いボールで転がす方が、距離感が合わせやすいからです。

 

ですから、打ち出す角度はできるだけ小さく。つまり、ロフト角は小さくする工夫が必要です。

そこで、左足上がりの場合は、ロフト角が傾斜の分、角度が大きくなっていることに注意します。

斜面の角度を考慮して、クラブを選択していきます。

 

▼最後に

 

今回のショートゲームマスターは、チップショットについて、お話してきました。チップショットは、ドライバーショットやパッティングに比べて、安定感があります。

スコアメイクの影の主役となるまで習得するに値するショットです。ぜひ、好スコアをうみだす原動力になれるように練習してみてください。

ショートゲーム・マスター。チップショットをマスター!(4)

2014年11月12日 category:ゴルフのリクツ!! | ショートゲーム・マスター!

ショートゲームマスター3

 

 

ショートゲーム・マスター、第2シーズンは、チップショットについてお話します。オングリーンを逃したときに、力を発揮するチップショット。このショットの技術力を高め、スコアアップにつなげましょう。

 

前回は、チップショットのスイングのポイントについてお話しています。。前回の内容はこちら。今回は、チップショットのクラブ選択のポイントです。

 

▼チップショットはランを軸に考える

 

チップショットは、「転がす」ことを目的にアプローチするショットです。考えのベースは「転がり」つまり、ランであるべきです。キャリーは、ランの都合によって決まり、そして、キャリーの都合でクラブ選択が決まってきます。

 

 11GMSGM

▼キャリーとランの比率の法則

 

ボールの落とす位置は、グリーンエッジから1Y付近。そこまでをキャリーとすると、図のAがキャリーの距離となります。そして、そこからピンまでの距離がランが図のBとなります。

 

その比率に対する法則が、

 

A(キャリー):B(ラン)が1:1程度ならば、ロフト角の大きいクラブ、SW、AW、PWを使い、高く打ち出す。

 

A(キャリー):B(ラン)が1:3程度ならば、ロフト角の(比較的)小さい9I、8Iを使い、低く打ち出す。

 

となります。使用クラブは、個人差があるのは当然ですが、概ねこのような基準でクラブを選ぶとよいでしょう。

 

 

▼ランを短くするために高くあげる。

 

高く打ち出したボールは、ランがでにくいことは、皆さんよくご存知のこと。ボールの位置から、グリーンエッジから1Yの所にボールの落とし、ランの距離が短い場合は、できるだけロフト角の大きいクラブを選びます。

 

 

▼長いランは、より低く打ち出す。

 

一方、ランの距離が長い場合は、ロフト角の小さいクラブを選びます。チップショットに適するクラブは、せいぜい6Iまで。

ランで距離感を合わせる場合、できるだけ打ち出し角は低い方が合わせやすいものです。

 

アンダーハンドでボールをトスするようなイメージの打ち出し角が理想です。

 

 

▼スイングは一定に

 

できるだけスイングは一定にしましょう。安定性がまずは重要です。しかし、若干の微調整もしたいもの。その場合は、スイングスピードで調整します。

ゴルフのリクツ!!ドロー、フェードに挑戦!(終)

2014年08月20日 category:ゴルフのリクツ!!

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ゴルフのリクツ!!の2014年の春シーズンは、ドロー、フェードに挑戦!を連載してきました。

前回は、フェードボールの打ち方を中心にポイントをまとめました。(前回の内容はこちら)。

 

シリーズ最終回の今回は、これまでお話してきたことをまとめます。

 

左、右に曲げるドロー、フェードボールは高さのコントロールとセットで効果を発揮します。

ですから、高さと左右の考えを整理しておきましょう。

 

(1)高さのコントロール

 

 

 golf8

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高さをコントロールするための要素は、ボールを置く位置でした。ボールを左側にセットすると、ロフト角が立ってくるので、ボールは高く上がります。

一方、ボールを右側にセットすると、ロフト角が寝てくるのでボールは低くなります。

 

(2)左右のコントロール

 

フェード・ドローをコントロールする要素は、「体の向き(アライメント)」と「フェース」です。

 

体を左に向けてフェースを閉じるとドロー、体を右に向けて「フェース」を開くとフェードになります。

あと、今回は上級者向けにヘッドスピードについても言及します。

 

ヘッドスピードが速くなると高さが出て、スピン量が多くなり、より高く曲がりやすくなります。

また、一般にフェースが閉じるとスピン量が減り、フェースが開くとスピンは増えます。

 

ですから、 ドローボールをより高く曲げたい→ヘッドスピード速くするために強く振る。

 

という工夫が可能です。

 

高さと左右の組み合わせで、ショットの幅を増やしていきましょう。

 

ドロー、フェードは難しい仕組みで打とうとするとなかなかうまく出来ません。シンプルなルールで何度も反復練習して、精度を高めていきましょう。

 

ゴルフのリクツ!!ドロー、フェードに挑戦!(3)

2014年06月19日 category:ゴルフのリクツ!!

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ゴルフのリクツ!!2014年春シーズンは、ボールの打ち分けについて、お話ししています。憧れのドローボール、フェードボールを打てるようにチャレンジしていきましょう。

 

第3回 「方向」をコントロールする技術(1)

 

前回は「方向をコントロールする基本」を学びました(前回の内容はこちら)。今回からは、ボールを打ち分ける技術を学んでいきましょう。

 

(1)スイングは何も変えない!

 

ドロー系を打つ、フェード系を打つからといって、打ち方を変える必要はありません。どの球筋であっても打ち方は一定であるべきです。

なぜなら、打ち方を変えてしまうと、スイングの形を崩してしまうからです。 スイングは常に一定であることが、安定したショットを生む要因となります。

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(2)体の向きとフェースで決まるフェードとドロー。

 

スイングを一定にするという立場で、ボールに回転をかけていきます。そのために必要な要素は、

 

体の向き(アライメント)とフェースの開閉です。

 

フェード系のボールは、体の向きを目標方向に対して、左側に向け、あらかじめフェースを開いてグリップし、スイングします。

 

どの程度左に向けるかは、あなた次第です。目安としては、ボールを運びたい地点より15~20ヤードくらい左の地点を向くのがいいのではと思います。

はじめのうちはアライメントがずれることが多いので、スティックやクラブを置いて、アライメントを確認しましょう。

 

ドロー系のボールを打つときは、体の向きを目標方向に対して、今度は、右側に向けます。また、フェースは閉じてグリップし、スイングします。

これも、ボールを運びたい地点より15~20ヤードくらい右の地点を向くのが目安です。

 

(3)スライスとフェード、フックとドロー

 

スライスとフェード、フックとドローの違いは、フェース開閉の程度でコントロールします。フェースを開くスライス系の場合、しっかり開くとスライス、少し開くとフェードになります。ドロー系はその逆です。

ご紹介している打ち方は、あらかじめフェースの開閉をしてからグリップするので、ミスショットを減らせるメリットもあります。

 

「ゴルフのリクツ!!」をまとめ読み!!

好評連載中の「ゴルフのリクツ!!」をまとめて読みたい方は、こちら

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ゴルフのリクツ!!ドロー、フェードに挑戦!(2)

2014年05月19日 category:ゴルフのリクツ!!

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ゴルフのリクツ!!2014年春シーズンは、ボールの打ち分けについて、お話ししています。憧れのドローボール、フェードボールを打てるようにチャレンジしていきましょう。

 

第2回 「方向」をコントロールする要素

 

ボールの打ち分けの基本は、「高さ」をコントロールする、「方向」をコントロールすることです。前回は「高さをコントロールする基本」を学びました(前回の内容はこちら)。今回からは、「方向をコントロールする」ことを理解しましょう。

 

(1)「方向」をコントロールすることは2階建て構造。

方向をコントロールすることができるようになることは、2階建て構造の2階部分に当たるということまずは理解しましょう。

 

「基礎」となる1階部分がしっかりできているという前提で、方向をコントロールするスキルが生きます。この基本的な思考の構造を正しく理解しましょう。

 

(2)重要な1階部分

ゴルフのリツク5月図1

「基礎」がA、「方向をコントロールする技術」がBとすると、重要性のイメージ図は3です。それほど、1階部分が大切なのです。

では、その「基礎」とは、どのようなことを言うのでしょう。それは、「体の軸」がぶれずにしっかりと「回転」するということです。

 

(3)体の軸と回転 方向をコントロールする際に、大切なことはスイングの基礎となる「体の軸がぶれずにしっかりと回転するスイング」を定着させることです。

そのための工夫は、下図のように

rikutsu may

・右ひざをアドレス時から動かさない。

・左肩が右ひざの延長線上にくるまでねじる。

こと。

 

それは、下半身を正しくスイングすることでもあります。詳しくは、こちらをご覧ください。

 

ゴルフのリクツ

 

(4)1階部分が安定すれば原因を特定しやすい。

 

方向をコントロールすることは、安定したスイングの土台に、技術が乗るというイメージがもてれば、方向が安定しなくなったときにどこに戻ればいいのかが見えやすくなります。

 

まずは、軸の安定と体の回転という二つの要素が正しく出来ているかチェックしておきましょう。

次回は、「方向」をコントロール技術についてお話します。

 

 

「ゴルフのリクツ!!」をまとめ読み!!

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ゴルフのリクツ!!ドロー、フェードに挑戦!(1)

2014年04月21日 category:ゴルフのリクツ!!

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ボールを打ち分けたい!!ドロー、フェードに挑戦!(1)

ゴルフのリクツ!!2014年春シーズンは、ボールの打ち分けについて、お話します。憧れのドローボール、フェードボールを打てるようにチャレンジしていきましょう。

第1回 ボールの高さをコントロールする。

ボールの打ち分けの基本は、「高さ」をコントロールする、「方向」をコントロールすることです。今回は、「高さ」をコントロールする基本を学びましょう。

(1) 基本はロフト角

ボールの高さを決める要素は、「ロフト角」です。ロフト角が小さいと飛び出し角度が小さくなり、低弾道に、ロフト角が大きいと飛び出し角度が大きくなり、高弾道になります。今回は、飛距離については、議論しませんがロフト角が小さいと一般的に飛距離が得られます。

(2) ボールを置く位置で変わるロフト角

ロフト角を決定するのは、シャフトの中心線とフェース平面のなす角度です。しかし、実際にボール打つときに角度を決定するのは、シャフトの中心線であるとは、限りません。ボールを置く位置でも変わってくるのです。

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(3) スイング時のロフト角は、回転軸(背中の軸)を中心に考える。

ボールの置く位置を右足よりにすると、シャフトの中心線は寝てきます。すると、回転軸(背中の軸)となす角度は小さくなります。一方、ボールの置く位置を左よりにすると回転軸となす角度は大きくなります。

ですから、ボールを右足よりに置くと、ロフト角は小さくなり(立ってきて)低弾道に、ボールを左足よりに置くと、ロフト角は大きくなり(寝てきて)高弾道になります。

(4) ボールの打ち分けに関わる高さのコントロール。

ボールを打ち分けるにあたり、高さのコントロールは重要です。その際に、番手のみで高さをコントロールすることには、限界があります。ですから、ボールの置く位置によって高さを変えることを理解し、ショットの幅を広げておきましょう。

次回は、「方向」をコントロールすることについて、お話します。

ショートゲーム・マスター!「パッティング。ラインを読む基礎」3

2014年03月17日 category:ゴルフのリクツ!! | ショートゲーム・マスター!

ショートゲームマスター1ショートゲームマスタータイトル

 

「パッティング。ラインを読む基礎」第3回~傾斜を読んでロングパットを制す!~

 

 

▼傾斜の読み方は応用できる!

 

前回は、傾斜のあるグリーンでのラインの読み方の基礎を確認しました(前回の内容はこちら)。

5つのルーティンはしっかりマスターして欲しい基礎です。今回は、その応用編です。

ラインの読み方は、最も高い位置を基準に考えます。それは、ロングパットになっても同じです。

そのことを再度確認してほしいのです。

 

▼ロングパットは2行程で考える!

ある程度の距離の残るロングパットでも、まず確認することは最も高い位置であることは通常のパットと全く同じです。ロングパットであっても、最も高い位置向かって打ち出し、もっとも高い位置からボールがカップに入る方向が決まることに変化はありません。

 

ですから、ロングパットは、

(1)ボールの位置から最も高い位置までのパット。

(2)最も高い位置からカップまでのラインの読み。

 

の2行程で考えるとよいでしょう。とくに(1)までが重要。ロングパットは(1)が上手くいけば、7割は成功すると言ってもいいほどです。

 

▼最も高い位置からカップまでのイメージが重要。

(2)の行程で、重要になるのは、最も高い位置からの曲がり方です。特に、最頂点がどこかの特定の誤りによる誤差は、ロングパットだけにミスを拡大させます。

慎重に見極めましょう。   最も高い位置を見つけたら、この位置からカップまでのラインをイメージします。

そこで大切なことは、この位置からのボールのスピード。最も高い位置をどのくらいの強さのボールが通過すればいいかを意識してください。イメージを出す為に、この場所で素振りをするのもいいでしょう。   GM march

 

最も高い位置での曲がりを確認し(図の①)、ボールがカップに入る方向を確認する(図の②)。それができれば、(2)のラインが完成します。

 

▼最も高い位置へのパッティングが勝負!

(2)のラインを完全にする為に、(1)のパットをどうするかを決めます。そのときは、やはり強気で打ちましょう! ネバーアップ・ネバーインです。最も高い位置へのパットは弱いタッチでは、うまくいかないものです。

 

最も高い位置でどの程度のボールのスピードで通過させるかのイメージがここで重要になります。鏡のような高速グリーンでない限り、しっかり強く打ちましょう。

 

▼ロングパットは結局半分。

 

以上の議論から導き出せる結論は、ロングパットといえども、実際のパッティングは、最も高い位置までのパットだということ。あとは、最も高い位置からのラインに乗せられるかどうか。ですから、まずは正しいラインの読みをしっかり習得しましょう。

ゴルフのリクツ!! 初級者スライスを克服する(2)

2013年06月17日 category:ゴルフのリクツ!!

ゴルフのリクツ!!2013年春シーズンは、初級者スライスを採り上げています。前回は、スライスはゴルフクラブの特性から自然に発生するものであり、フェースの開きを意識して防がないと「当然に」スライスしてしまうというお話をしています。(前回の内容はこちら

「クラブの特性から、スライスは普通に起こる」
これを理解しているかどうかは、ゴルフ上達の上で大きな分岐点になります。そこを理解していないゴルファーが陥るのが、「アウトサイドイン軌道問題」だからです。

人間には問題を修正しようとする能力が備わっています。普通にボールを打っても右にスライスしていまう。なんとかしたい!まっすぐ打ちたい!と思うがゆえにそれを修正しようとします。そこで、出てくる行動が左へ打とうとする意識です。

CAJZUKAFところが、その意識。それがアウトサイドイン軌道に陥る原因であり、入り口です。意識して左へ打とうとしているのであれば、まだいいのですが、やっかいなことにその意識がないままアウトサイドイン軌道になっているゴルファーも残念ながら多いのが現実です。

アウトサイドイン軌道のスイングは、ここで指摘するまでもなくスライスの原因のひとつです。初級者スライスの中心を成すものであり、この克服や防止なくして上達はありません。

アウトサイドイン軌道に陥ることなく、正しい軌道を描くようにスイングする。そのための視覚的な目安になっているのが、ご存知のVゾーンです。首と腰、それぞれがボールと結ぶ2本のラインにクラブ軌道が収まるようにすることが重要です。テークバック時に上側(図のスライスゾーン)に外れるとほとんどのアマチュアゴルファーはスライスしています。

ですからまずは、テークバック時の軌道に注意しましょう。正しく振り上げることができれば、正しく振り下ろせます。テークバック時にVゾーンに収まるスイング軌道をマスターしましょう。次回はそのお話です。

ゴルフのリクツ!!初級者スライスを克服する(4)

2013年08月19日 category:ゴルフのリクツ!!

ゴルフのリクツ!!2013年春シーズンは、初級者スライスを採り上げてきました。

 

前回は、スイング時のアドレスからトップまでのお話しでした。グリップ、アドレスの注意点をとりあげています。(前回の内容はこちら) 今、シリーズ最終回は、トップからの注意点です。

 

初級者スライスは、トップからインパクトまでの間に決定的な原因をつくっています。そして、それが2つのタイプに分類できる点がポイントです。

その2つのパターンとは

 

Aタイプ・・・アウトサイドイン軌道によってスライスするパターン。

 

Bタイプ・・・振り遅れによるフェース開きによってスライスするパターン。 です。

 

それぞれの原因を考え、克服するドリルをご紹介します。 タイプ別のスライスのお話しをする前に、下半身からスイングをする重要性を確認しておきましょう。 特に今回のトップからフィニッシュまでで重要なのが、下半身でスイングをする意識です。

 

その際に気をつけることは左足の使い方です。トップからの切り返しは、左足の踏み込みからスタートさせます。

 

重心を落として腰の位置を決める重要な動作です(詳しくは「下半身からスイングをつくる(2)」でご確認下さい)。

 

決まった腰の位置で、左腰でくるっと回すイメージで回転させていきます。この原則の上に、スライス防止策を積み上げていきましょう。

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Aタイプの方の原因と対処法

 

Aタイプの原因 アウトサイドイン軌道によってスライスするパターンは、腕でスイングしようとする強い意識です。 トップからの切り返しは、左足の踏み込みからスタートさせるという強い意識をもっておきましょう。

 

グリップを修正し、アドレスを修正し、右ひじが離れないように意識しながら、トップまで振り上げればあとは下半身主導でスイングするイメージで振り下ろすだけです。

 

Aタイプの対処法

これまでにアウトサイドイン軌道が定着してしまっている方は矯正が必要です。簡単な対処法をご紹介しておきます。ボールをセットする位置の上と下にボール一個分のスペースを空けてティをおきます。ティーによるゲートをつくる感じです。そして、ボールはセットせず、スイング軌道がそこを通るように素振りをします。特に上側のティにクラブが当たらないように注意してスイングします。

 

Bタイプの方の原因と対処法

 

Bタイプの原因

 

振り遅れによるフェース開きによってスライスするパターンは、下半身でスイングしようとする意識が強い場合に起こります。 ゴルフのスイングは、肩の回転と腰の回転の2つの推進力でボールにパワーを与えます。

 

腕主導でスイングするのはダメですが、下半身だけでスイングするイメージになると振り遅れます。開いたままのフェースでボールにクラブがあたりスライスしてしまうのです。そのような方は、肩の回転と腰の回転を同期する意識を強く持ってスイングすることがポイントです。

 

Bタイプの対処法

 

このコツを身につけるには、短いクラブを左手だけで持ち(右利きの方の場合)、腰の回転と肩の回転をあわせるように素振りをします。腰のねじれがほどけるとき、クラブの先端がインパクトを迎えるようにタイミングを合わせます。タイミングが合ってきたら右手を添えてスイングを整えます。

 

今回のシリーズのまとめ

 

スライスの問題が根深いのは、クラブ特性、スイング軌道、人間の修正しようとする意識など「スライスする」というひとつの結果に対して、数多くの原因が潜んでいるからです。ここまで、初級者スライスに限定してお話ししてきましたが、それでもこのくらいは出てくるもの。自分なりのチェックポイントを意識しながらスイングの型をつくっていってください。

 

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ゴルフのリクツ!!初級者スライスを克服する(3)

2013年07月25日 category:ゴルフのリクツ!!

ゴルフのリクツ!!2013年春シーズンは、初級者スライスを採り上げています。前回は、フェースの開きを意識しないで、スイングを続けるとスイングは、アウトサイドインの軌道になってしまう。それが、さらにスライスを助長してしまう。ですからクラブ軌道をVゾーンに収めましょうというお話をしています。(前回の内容はこちら

 

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ここからは、実際のスイング時のポイントをお話します。今回はアドレスからバックスイングまでです。

 

(1)まずは、重要なグリップと構え スライスがひどい方は、グリップから見直しましょう。右利きの方の場合、左手のナックル(握ったときにできる指の関節)が2つか3つ見えるように握ります。

 

左手のグリップができたら、そのまま足の付け根から折る様に前傾して構えます。正面から見るとクラブと左手が一直線になります。そして右手を、この一直線に添えるように握ります。これで構えは、完成です。

 

この構えは、雑誌や書籍などで「y字」とか「逆k字」などと紹介されているのでご存知かとは思いますが、とても重要なので大切にしてください。

 

(2)重要な肩のライン 構え(アドレス)からスイングをする前に、必ずチェックすべきことは、右肩の位置です。右手は、左手よりもクラブの下の部分を握るので、意識をしないと右肩が出てしまいます。

 

ここは、強い意識を持ってください。右肩が出た場合、クラブ軌道がスライスゾーンへ出やすくなりますので注意が必要です。

 

(3)アドレスから先は、下半身の仕事! 正しいアドレスができると、バックスイングからトップまでは、下半身の仕事です。右腰を後ろに送り込むように回してバックスイングをします。

 

その際、腕は回転についていくイメージです。とくに右ひじは右腰と一体になっているような感覚を持ってください。ドライバーだと回転の半径が大きいので右ひじが離れやすいので特に意識をしておきましょう。

 

次回は、トップから先のスイングのお話をします。簡単なドリルもご紹介する予定です。

ゴルフのリクツ!!藤田プロの体重移動を学ぶ(後編)

2013年02月21日 category:ゴルフのリクツ!!

今回のゴルフのリクツ!!は、藤田寛之プロ(葛城GC)のスイングから体重移動の基本を学ぶシリーズです。前編はアドレスからトップまでをお話ししました(前編はこちら)。後半は、トップからフィニッシュまでをお話しします。

まず、トップからの動きで意識していただきたいことは、「左足の使い方」です。「下半身からスイングをつくる」のシリーズの際にお話ししましたように、切り返しからの始動で、大切なことは「左足をしっかり踏み込む」こと。これは、腰の位置を決めるための動作です。そして決めた位置で腰を回転させます。(詳しくは、「下半身からスイングをつくる(2)」をご覧下さい)

体重移動を組み込んだスイングでは、「左足の踏み込み」の際に体重移動が組み込まれるのです。ただ、体重移動を意識するが故に発生するミスが生じるのも事実。今回は、その点を重視してお話しします。

◆「体重移動の完了」→「回転の開始」でミスを防止!
トップから切り返しでは、体重移動を完了させてから回転を開始するようにしましょう。左右の動きの体重移動と回転の2つの異なる動きを分けることで、ミスを減らすことができます。その際に、意識してほしいのがリズム。「(体重を)移して、(腰を)回す」の動きをリズムよく動作することで連続性が確保されます。切り返してからは、一連の動き。リズム感を大事にして下さい。

◆移動した体重を左足の拇指球で支える
体重移動は、右足の拇指球から左足の拇指球へ移動することが基本です。つまり、右足の内側の筋肉から左足の筋肉へ体重を移すこと。外側に体重がかかると下半身が左に流れスエーになってしまいます。ここは、もっとも強く意識してください。拇指球に体重を乗せることは、いわゆる「カカト体重」を防ぎ、ボールの左右へのブレも防ぐことができます。

◆頭は右側に残すイメージをもつ。
「体重移動をする」+「左足を踏み込む」ことが意識として残ると発生しがちなミスが「上体が突っ込むこと」です。体重移動は、下半身の動きで左右の動き。上半身は、回転で円軌道の動きです。上半身が下半身に連動して左へ動くことは、ゴルフのスイングの根幹である回転を破壊することへ直結します。ですから頭は右側に残すイメージをもつことが重要です。クラブのヘッドを右足の前で通過するのが見えているか意識しましょう。

藤田プロは、頭が若干右側に倒れるほどに右側に残っています。「頭は動かさない」ほどは、意識しなくても大丈夫です。結果として頭が動くことは自然なこと。「右側に残すイメージ」を大切にしてスイングしてください。

◆左腕はまっすぐ伸ばす。
体重移動は、スイングの回転への意識を弱めがちです。ですから左腕はしっかり伸ばすこと。体が回転しなければ、左腕を伸ばしたまスイングはできません。コックを意識している方は、手首の角度変えないように意識すると良いでしょう。左腕はまっすぐ伸ばすことでスイングの軌道を安定化させましょう。

体重移動。正しく行えば飛距離アップの切り札になりますが、ミスの温床にもなりやすいもの。そして、ミスの大半は体重移動によって回転運動に与える悪影響です。そのことを強く意識して上手に体重移動をスイングに組み込んでください。

ゴルフのリクツ!!藤田プロの体重移動を学ぶ(前編)

2013年01月23日 category:ゴルフのリクツ!!

2012年の賞金王、藤田寛之プロ(葛城GC)。日本で最も体重移動を上手くスイングに組み込んだ選手のひとりですね。このトッププロから体重移動のコツを学びましょう。

まずは、体重移動のメリット、デメリットをお話しましょう。日本人の多くのトッププロが体重移動を組み込んだスイングをする理由は、パワー不足の補完です。欧米人に比べて体格的に劣る日本人(東洋人)が飛距離不足を補うために行っているのが体重移動です。

ただ、スイングの基本は、回転です。体重移動は、基本の回転にプラスするものと理解しましょう。体重移動は、スイングに上手く組み込めば、回転という基本と矛盾することなく、正しく機能します。

しかし、この体重移動は、スイングを破壊するだけのデメリットも兼ね備えています。代表的な例がスエー。円軌道である回転と左右の動きの体重移動。この異なった動きは、考え方の方向性を誤る危険性が高く、リスクのあるスキルであるということも理解しておきましょう。

前編の今回は、トップまでの注意点をお話します。

◆まずは、膝を適度に曲げて重心を下げる。
体重移動をスイングに組み込む上で、適度に膝を曲げて、重心を下げることは、まず最初に意識することになります。「前傾の維持」、「腰の回転によって始動」する回転の基本と体重移動がうまくかみ合うための重要な動作になります。

◆キーワードは拇指球から拇指球へ。
体重移動を行う最大のメリットは、体重の移動の力をボールに伝えることです。アドレスからトップまでの動きの中で右足に体重を乗せて行きます。その際のポイントは、拇指球で右足に乗った体重を支えること。

そうすることで、右足の内側の筋肉で体重を受け止めることができます。これでスエーを防ぐだけでなく、左足への体重移動がスムーズになります。ですから左足も拇指球で支えておきます。

体重は、内側の筋肉が受け止めて、右足の拇指球から左足の拇指球へ移動させる。それが体重移動の基本的考え方です。

◆体はしっかり回転。
体重移動は、左右の動き。体重移動への意識が強すぎると、どうしても回転の意識が弱まります。ですから、トップまでの動きでは、それを防ぐ工夫をスイングに組み込んでおきましょう。図で示しているように藤田プロは、胸が外を向くまでしっかり体を回しています。しっかり身体を回す意識を持つために、右足の付け根にパワーを溜めるイメージを持ちましょう。

身体がしっかり回ればここに体重が乗る感覚がでてきます。そのとき、右のお尻の筋肉が張ってきますので、ここをポイントにしてもいいでしょう。

◆トップまではゆっくりスイングでOK!
体重移動を組み込んだスイングは、「右足に体重をぐっと乗せて」打ちに行きます。ですからトップまでとトップからが別のプロセスと考えることができます。藤田プロもトップで、ひと呼吸があります。動きを確認するようにゆっくり動いて構いません。

後編の次回は、体重を移す際に発生しがちなミスの防止を中心に、トップからフィニッシュまでをお話します。

ゴルフのリクツ!!「アイアンを使いこなす!(3)」

2012年11月21日 category:ゴルフのリクツ!!

ゴルフのリクツ!!「アイアンを使いこなす!」の3回目です。(アイアンを使いこなす!(1)アイアンを使いこなす!(2)もチェック!)
前回は、アイアンのスイングには2つの工夫、「アイアン用のスイングをうまく行う工夫」と「ミスを減らすための工夫」のうち、「アイアン用のスイングをうまく行う工夫」をお話しました。今回は、「ミスを減らすための工夫」を解説します。

アイアンショットのミスの原因。それは、ドライバーよりも強烈なインパクトのイメージが誘導する「手打ち」がその大半を占めていると言っていいでしょう。ですから「ミスを減らすための工夫」は、必然的に「手打リスク対策」になります。そして、その工夫は、トップの位置からの切り返しに多く含まれています。今回は、そこに焦点を当ててみましょう。

繰り返しになりますが、アイアンショットといってもスイングの基本は、同じです。前傾姿勢を大切にし、下半身主導でスイングをつくる。しかし、それを阻むのが「手打ちリスク」。そのため、アイアンショットでは、ドライバーショット以上に腰の回転を意識しましょう。切り返す際に、「腰の回転で打つ!」と言い聞かせてもいい位です。

たとえ、うまく腰の回転をつかってうまく切り返すことが出来ても、インパクトが近づくほどクラブ軌道が気になってしまう。それが「手打ちリスク」の本当の怖さでしょう。ですから、克服のカギは「腰の回転と腕の動きの一体化」にあります。そこでポイントとなるのが、「右ひじの使い方」です。右腰の回転に合わせて脇を締め、右ひじを体に密着させます。そうすると、クラブ軌道が、腰の回転ときちんと連動するようになります。その結果、腰の回転と腕の動きが「一体化」するのです。その上で、きちんと前傾を保ち、ボールとの距離をきちんと保ち続けられれば、スイング軌道は安定します。腰の回転がクラブを動かしている形になるため、当然といえば当然ですね。腰の回転で打つことが出来れば、スイング軌道は気にならなくなります。正しく振れれば、無理に手打ちをする必要がないからです。

さらに、右ひざを上手く使えれば、より安定感が増してきます。右腰がきれいに回れば、右ひざも連動してちゃんと回りますが、右ひざの動きを意識すれば、より腰の回転をスムーズにしてくれます。アイアンショットでは、頭をしっかり残すこともポイント。ドライバー以上に方向が気になるものですが、我慢が必要です。また、トップを小さくしたので、フォローは小さくが原則です。

最後に、今回のシリーズのまとめをしておきましょう。アイアンのスイングで重要なのは、コンパクトに振ること。そして、手打ちのリスクを減らすことです。緩めのグリップとコックを使って、体の近くでスイング軌道をつくります。トップは小さくまとめ、腰の回転を強く意識するスイングを心がけてください。手打ちリスクを避けるためにも右ひじは体に密着させておくことがポイントです。

ゴルフのリクツ!!「アイアンを使いこなす!(2)」

2012年10月24日 category:ゴルフのリクツ!!

ゴルフのリクツ!!「アイアンを使いこなす!」の2回目です。(アイアンを使いこなす!(1)はこちら
前回は、アイアンのスイングには2つの工夫が必要ということをお話しました。「アイアン用のスイングをうまく行う工夫」と「ミスを減らすための工夫」です。今回は、「アイアン用のスイングをうまく行う工夫」を軸にスイングのポイントを解説します。

アイアンショットは距離の精度を求められます。飛距離は必要ありません。ですから心がけることは、「コンパクトに振ること」です。そのための工夫をスイングに組み込んでいきましょう。

(i)腕の力を抜く
アイアンショットは、クラブ軌道が気になりやすく手打ちになりやすい。ですからまずは、手から意識を離し、腕の力を抜く工夫が必要です。そのために、グリップを工夫しましょう。指先で握るフィンガーグリップがおススメです。コックがしやすいというメリットもありますが、力まないというメリットが大きい。腕の力を抜いた状態のアドレスから始動しましょう。

(ii)身体の近いところで回す

遠心力を使い、大きく振るドライバーショットを外回りとするならば、コンパクトに振るアイアンショットは「内回り」。身体の近いところでクラブ回す工夫をしましょう。コツは、早めのコック。左腕をまっすぐに保ったままでもコックを早くすると図Aのようにクラブは、身体の近いところを回ります。腰から始動し、早めのコックで手首を縦に折ってヘッドを引っ張りあげるイメージです。ただし、前傾姿勢の維持は絶対条件。これはアイアンでもドライバーでも同じです。

(iii)小さいトップ

アイアンショットでは、トップの位置が重要です。大きくないトップをつくる工夫をしましょう。ポイントは右ひじ。図Bのように「左腕を伸ばしたまま、右ひじが下を向く」位置でトップをつくります。トップを大きくとってしまうと左ひじが曲がりやすくなります。左腕が曲がるとスイング軌道がブレてしまい、簡単には直せません。飛距離を求める必要のないアイアンでは大きいトップは不要です。右ひじが下を向くように心がけることで、トップを小さくすることができます。

アイアンショットであっても「前傾姿勢を保つ」「下半身からスイングをつくる」点は同じです。基本をベースにアイアン用のショットとしてアレンジしていきましょう。

次回は、「ミスを減らすための工夫」を中心に解説します。

ゴルフのリクツ!!「アイアンの特性を知る」

2012年09月24日 category:ゴルフのリクツ!!

秋になりました。ゴルフのベストシーズン到来です。「ゴルフのリクツ!!」も秋シーズンになり連載再開です。秋のシーズンの連載テーマは「アイアンを使いこなす!」。ラウンド中に最も使うクラブであり、スコアの良し悪しに強く影響を与えるクラブであるアイアン。秋はこのクラブの技術向上を目指しましょう。

1回目の今回のテーマは、「アイアンの特性を知る」です。ウッドと形が違うということは、何を意味するのか。形の特性を活かすスイングとは何かをまずは理解しましょう。

(1)アイアンの役割とスイング

175/365: Chip & Dip / bradleypjohnson

ご存知の通り、アイアンは距離を打ち揃えるクラブ。球の上がる高さの違いを利用して距離を調節していくクラブです。大切なことは、アイアンに飛距離は必要ないという点。ですから、スイングは「コンパクトに振る」ことが原則。コンパクトに振るということは、大きく振らない、クラブを体の近いところで回す工夫が必要であることを意味します。スイングの原則は変えず、ドライバーとは異なるスイングが求められるのです。

(2)アイアンショットのインパクト

アイアンショットの最大の特長はインパクトにあるといっていいでしょう。理想的なクラブの入りは、(ボールの)赤道面に対して鋭角。その理由はアイアンの場合、図にあるようにスイングの最下点がボールの前の下(地下)にあるからです。ティーアップのドライバーショットや払い打ちが原則のFWやUTのショットとは明らかに違う点です。この特徴的なインパクトが強い印象となってミスを誘発します。「ダフリ」はその典型例ですが、インパクトを意識するあまり、手打ちになってしまう・・・。アイアンショットでは、インパクトの強烈なイメージに負けない工夫をスイングに組み込むことが求められるのです。

(3)アイアンショットの2つの視点
(1)(2)を踏まえると、アイアンショットには2つの視点による工夫が求められていることに気がつきます。それは「アイアン用のスイングをうまく行う工夫」「ミスを減らすための工夫」です。アイアン用のスイングは、体の動き一つ一つに「合理的な理由」が隠れています。自分は、なぜこういうことをしているのかをしっかり説明できるようにスイングをつくり込んでいきましょう。

次回は、このアイアンの特性を理解した上で、この2つの視点の工夫を織り交ぜてスイングの解説をしていきます。

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