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Category: ゴルフのリクツ!!

ゴルフのリクツ!!「下半身からスイングをつくる(2)」

2012年06月11日 category:ゴルフのリクツ!!

ゴルフのリクツ!!「下半身からスイングをつくる」の2回目です。
(下半身からスイングをつくる(1)はこちら

今回は、トップからフィニッシュまでを考えていきます。
ポイントは、「左足の使い方」です。
左足は、(1)切り返しからの始動 と(2)インパクトまで で、動きがまったく異なっています。左足の役割を理解して、正しいスイングを身につけましょう。

(1)切り返しからの始動

切り返しからの始動は、「左足を踏み込んで」スタートさせることが最大のポイントです。ここで重要なのは、「何のために踏み込むのか」を強く意識することです。左足を踏み込む理由は、「腰の位置を決める」ためです。
左足を踏み込み、重心を落とす。これによって腰の位置が決まる。そして、その場所で腰を回転させるのです。

ゴルフのスイングは、回転力によってパワーを生み出しています。下半身の力を腰の回転に変換させることによってボールに推進力を与えています。左足の踏み込みは、その回転の場をつくる動作なのです。

腰の回転は、踏み込んだ左足を軸に地面と平行です。左腰でくるっと回すイメージで回転させるとうまくいきます。

ここで、「腰の回転でボールを打つ」ということの重要性を再度、強調しておきます。このイメージが飛んでしまうと、左足を踏み込む動作は、左足に体重を移すという動きになりやすくなります。上半身は左に流れ、スエーとなってしまいます。

(2)インパクトまで

腰の回転がはじまると、左足の動きは逆になります。ポイントは、左足は「跳ね上げて伸ばす」こと。伸ばす理由は2つあります。ひとつは、インパクトの際に、左手、左足、クラブが一直線に並ぶ「左半身のフラットライン」をつくるため。これによってパワーが上手く伝わり、方向が安定します。
もうひとつの理由は、上半身が左に開いたり、流れたりするのを防ぐためです。いわゆる「左の壁」をつくることですね。これで頭の位置が固定され、回転軸が安定します。その結果、遠心力でクラブヘッドを早く走らせることができます。また、スエーも防ぐことができます。

ここまでみていくと、下半身からスイングをつくることは、体を正しく回転させることだということが良くわかります。とくに、腰の回転が役割として大きいので、これが正しくできることが重要です。人間の意識の影響を受けにくい下半身の動きは、正しく出来るようになると再現性が高い動きになります。安定的なスイングには欠かせない要素です。ぜひマスターしてください!

ゴルフのリクツ!!「下半身からスイングをつくる(1)」

2012年05月14日 category:ゴルフのリクツ!!

ゴルフのスイングでパワーを生み出すエンジン役は回転力です。
そして回転の場所は肩と腰の2ヶ所あります。

腰の回転は下半身のパワーを伝える役割を担っており、下半身からスイングをつくることで、ボールに強い推進力を与えることができます。
5、6月号はドライバーでもアイアンでも共通するスイングの骨格、下半身の動きに絞ってスイングをつくっていくことを考えます。

5月はアドレスからトップまでを考えていきましょう。ポイントは3つ。
(1)始動(2)右足(3)頭の位置です。

(1)始動
ここが最初で最大のポイントですから注意を払います。
アドレス時、下半身に力を入れ、ひざを曲げて重心を少し落とします。この動作には
・下半身に注意を向けさせる。
・前傾している上半身とのバランスをとる
という2つの意味があります。
大切にしてください。

そして、腰の回転でクラブを持ち上げるように始動しましょう。右腰で巻き上げるイメージです。右肩を若干下げるとスムーズにできます。右腰で巻き上げる感覚が掴みにくい方は左足を使います。左足から始動し、左腰で円を描くように動かします。左足が多少動いても大丈夫です。手をつかってクラブを上げるような始動はスエーへの呼び水ですから厳禁です。

(2)右足
始動がうまくいくと、右腰は奥に回り体重が右足に乗ってきます。そのとき、右ひざの位置は正面。これは絶対条件です。動きそうな場合は、右足を強く踏み込んで流れないようにします。体重が右股関節に乗った感覚ができれば合格です。ここでパワーを溜めるのです。

(3)頭の位置
トップに来たとき、頭の位置が左にずれないようにします。頭から地面までの線が回転の軸。これが動かないことで正しい回転が生まれます。右目でボールの右半球を追って頭の位置がずれないようにしましょう。

アドレスからトップまでの役割は、回転を生み出すパワーを蓄えることです。ゆっくりでいいので役割を理解し、正しく出来ることが大切です。下半身は力を入れ踏ん張り、逆に上半身に力むところはありません。これらができるようになるとスイングは下半身でつくることが当たり前だと思えるようになるから不思議です。

6月号では、トップからフィニッシュまでを特集します。ここでも最大の敵はスエー。その防止策もやっぱり下半身からのスイング!左足を上手く使ってスイングを安定させるコツもお届けする予定です。

ゴルフのリクツ!!「スエーを理解する」

2012年04月18日 category:ゴルフのリクツ!!

mjtmail (tiggy)
本格的なゴルフシーズン到来!身体の使い方をメインにした「ゴルフのリクツ!!」もGMに再登場です。今回のテーマは「スエー」です。アマチュアゴルファーの最大の敵といってもいいスエー。今回はアドレスからトップまででおこるスエーにフォーカスします。
スエーは体重移動のトラブルです。体重を左から右に移す意識でスイングをすると右腰が右へ流れます。これがスエーの原因です。もっともシンプルなスエーの解決法は、はじめから右足に体重をかけてスイングをすることです。スエーがやっかいなのは、解決法がわかっていてもなかなか直しにくい点にあります。その理由は、スエー問題の根本は、体重を左から右へ動かそうとする「意識」にあるからです。人は、直感的に正しい感じることはなかなか直せないもの。

スエーをしている人は
(1)大きいスイングアーチができればボールは飛ぶ
(2)出来る限り右半身に体重が乗れば大きな力がうまれる
という思考を打ち破れていないようです。この2つは部分的には正しく、全体的には正しくないのですが、その思考を生み出している大元、それは、左から右へ移動するクラブの動きと、ボールを右側から叩きに行くクラブヘッドの動きです。(1)(2)が直感的に正しいと感じる人はこの動きを最適化しようとします。するとうまれるのが、上半身への過剰な意識です。そしてそれは、スエーへの入り口である右腰の流れを呼び込んでしまうのです。

スエーの問題は、スイングの主体を上半身でなく、下半身に意識を移さない限り直らないと思います。ですからスエーは、下半身主体のスイングを体系的につくり上げることに気がつく、いいきっかけでもあるのです。なかなかできない下半身主導のスイング。「ゴルフのリクツ!!」では、下半身からスイングをつくる特集記事を5月、6月号で掲載予定。今年の春はこれにチャレンジ!

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