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Archive for 2013年02月

ゴルフのリクツ!!藤田プロの体重移動を学ぶ(後編)

2013年02月21日 category:ゴルフのリクツ!!

今回のゴルフのリクツ!!は、藤田寛之プロ(葛城GC)のスイングから体重移動の基本を学ぶシリーズです。前編はアドレスからトップまでをお話ししました(前編はこちら)。後半は、トップからフィニッシュまでをお話しします。

まず、トップからの動きで意識していただきたいことは、「左足の使い方」です。「下半身からスイングをつくる」のシリーズの際にお話ししましたように、切り返しからの始動で、大切なことは「左足をしっかり踏み込む」こと。これは、腰の位置を決めるための動作です。そして決めた位置で腰を回転させます。(詳しくは、「下半身からスイングをつくる(2)」をご覧下さい)

体重移動を組み込んだスイングでは、「左足の踏み込み」の際に体重移動が組み込まれるのです。ただ、体重移動を意識するが故に発生するミスが生じるのも事実。今回は、その点を重視してお話しします。

◆「体重移動の完了」→「回転の開始」でミスを防止!
トップから切り返しでは、体重移動を完了させてから回転を開始するようにしましょう。左右の動きの体重移動と回転の2つの異なる動きを分けることで、ミスを減らすことができます。その際に、意識してほしいのがリズム。「(体重を)移して、(腰を)回す」の動きをリズムよく動作することで連続性が確保されます。切り返してからは、一連の動き。リズム感を大事にして下さい。

◆移動した体重を左足の拇指球で支える
体重移動は、右足の拇指球から左足の拇指球へ移動することが基本です。つまり、右足の内側の筋肉から左足の筋肉へ体重を移すこと。外側に体重がかかると下半身が左に流れスエーになってしまいます。ここは、もっとも強く意識してください。拇指球に体重を乗せることは、いわゆる「カカト体重」を防ぎ、ボールの左右へのブレも防ぐことができます。

◆頭は右側に残すイメージをもつ。
「体重移動をする」+「左足を踏み込む」ことが意識として残ると発生しがちなミスが「上体が突っ込むこと」です。体重移動は、下半身の動きで左右の動き。上半身は、回転で円軌道の動きです。上半身が下半身に連動して左へ動くことは、ゴルフのスイングの根幹である回転を破壊することへ直結します。ですから頭は右側に残すイメージをもつことが重要です。クラブのヘッドを右足の前で通過するのが見えているか意識しましょう。

藤田プロは、頭が若干右側に倒れるほどに右側に残っています。「頭は動かさない」ほどは、意識しなくても大丈夫です。結果として頭が動くことは自然なこと。「右側に残すイメージ」を大切にしてスイングしてください。

◆左腕はまっすぐ伸ばす。
体重移動は、スイングの回転への意識を弱めがちです。ですから左腕はしっかり伸ばすこと。体が回転しなければ、左腕を伸ばしたまスイングはできません。コックを意識している方は、手首の角度変えないように意識すると良いでしょう。左腕はまっすぐ伸ばすことでスイングの軌道を安定化させましょう。

体重移動。正しく行えば飛距離アップの切り札になりますが、ミスの温床にもなりやすいもの。そして、ミスの大半は体重移動によって回転運動に与える悪影響です。そのことを強く意識して上手に体重移動をスイングに組み込んでください。

ゴルフのキソ!!~基礎基本を徹底!~

2013年02月21日 category:ゴルフのキソ!!



Group Golf Clinic / Aberdeen Proving Ground

誰から学ぶか。それは、上達のスピードを左右する重要な要素である。

ゴルフの上級者には、教えを学んだ人を持っている人が少なくない。人から学ぶということは、いかに重要かということである。だが、教えを学んだ人が誰であったのかはさまざまである。宮里藍プロや石川遼プロのそれは父親であったし、藤田寛之プロの場合の芹澤信雄プロのように師弟関係ということもあるだろう。アマチュアの場合、誰から教わるのが良いのだろうか?

まず思いつくのは、レッスンプロである。確かな知識に裏打ちされた高い指導力は魅力である。スイングの基礎を学んだり、つくり上げる段階ならばレッスンプロに学ぶのがよいだろう。しかし、ゴルフ全般という広い視点で見た場合、レッスンプロは、必ずしも最適者ではない。

なぜか?それは、ゴルフに関わる歴史が異なるからである。

レッスンプロの多くは、プロゴルファーを目指したり、ゴルフを生業とすることを目的にとして人生を歩んできた人達である。人生で最も時間と情熱を傾けてきたのがゴルフであり、ほぼ毎日何百球も練習で打ってきた経験を持つ人たちである。ゴルフを上達させてきたプロセスがアマチュアゴルファーと全く異なっている。

ゴルフを上達させる要素は、スイングだけではない。さまざまな要素がある。ラウンドでの実践的なスキルから、普段の練習の仕方まで多岐にわたる。さらに言えば、時間やお金の使い方も重要であるし、仕事がある人は、仕事とのバランスも必要である。

そのように考えると、基礎を学ぶゴルファーがもっとも教えを請うべき人は、誰なのか?

それは、身近にいる上手なゴルファーである。

出来る限り、自分と背景が似ている人が良い。サラリーマンと会社経営者では、時間とお金の使い方が全く異なるし、就いた(就いていた)仕事がジェネラリストかスペシャリストかでも考え方などが異なってくる。だから、自分と生活環境が良く似ている条件をもつ上級者から学ぶとよい。

特に、重要なのは、一緒に過ごすことが出来る人ということである。その人が教えることが上手である必要は全く無い。学ぶ側の姿勢が正しいものであれば、立派な「先生」となってくれることだろう。次回は、身近な上級者からの学び方をお話したい。

GM厳選!楽天GORAで全国ゴルフ場予約

2013年02月21日 category:ゴルフ場予約

GM編集部は、楽天GORAによるゴルフ場予約サービスを展開中です。

編集部厳選の全国のゴルフ場をご紹介します。
東日本地区のおすすめはこちら。西日本地区のおすすめはこちら

今月のイチオシ! デスモンド・ミュアヘッドの2コースをチョイス!

東日本地区

芝山ゴルフ倶楽部
(千葉県山武郡芝山町大台2176 東関東自動車道・富里 15km以内)
多数存在する並行するウォーターハザード。狭くなるフェアウエイ。美しい景観は、程なく、決して少なくないプレッシャーへと変容する。2番、3番に代表されるこのゴルフ場の醍醐味はこの「プレッシャー」である。ぐっとグリップに力が入ってしまうプレッシャーは、剣の世界に似た、「間合い」や「凛とした雰囲気」を醸し出す。日常生活では、味わうことが出来にくくなったこの緊張感は、短いコースと合わせてミュアヘッドが提供した「侍の国」のゴルフ場のデザインである。

西日本地区

若木ゴルフ倶楽部
(佐賀県武雄市若木町大字本部1939-1 長崎道・武雄北方 10km以内)
水と緑の物語を紡ぐゴルフ場である。1番から始まる緑の世界。デスモンド・ミュアヘッドのデザインは、丘陵コース独特の3次元空間にゴルファーを導く。丘状に盛り上げられたハザードは、緑の世界に立体感をプラスする。一方、クラブハウス付近の9番、17番、18番は水の世界。大胆にデザインされたウォーターハザードは、平面の2次元の世界を演出する。凝縮されたミュアヘッドの世界感。欠点は、その世界が見事すぎて、プレーに集中できないことくらいである。

結果発表!「教えてください!プロに学ぶポイント!」

2013年02月21日 category:1クリックアンケート

1月号のアンケート「教えてください!プロに学ぶポイント!」へのたくさんのご回答ありがとうございました。
アンケートにご回答くださった読者様の一部を掲載いたします。

koubunn様(愛知県 70代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田寛之
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 戸田籐一朗 パンチショット

ゴルフの達人様(奈良県 60代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ ジャンボ尾崎 豪快ショット
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ ジャンボ尾崎の寄せ

hamakazu様(愛知県 50代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 中島常幸 あこがれの存在
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ タイガーのロブ

なおなお様(愛知県 40代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田寛之選手。力みのないショット
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 石川遼選手のドライバー

バフイー様(東京都 60代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 小田孔明プロ。体型が似ているから。
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 今田竜二のスティンガーショット

せいちゃん様(東京都 60代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田選手。パワーフェードボールを打ちたい。
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 有村選手の正確なショートアイアン

asa様(東京都 60代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 渡辺 司 体型が似ている
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 渡辺 司 しなやかなスイング

提督様(福岡県 50代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田プロ
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 藤田プロのドライバー

rosemari様(兵庫県 女性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 藤田寛之選手 トップから切り替えし、のため
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ 藤田寛之選手のバンカーショット

KEITOMY様(福岡県 女性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 不動裕理。安定感のあるプレイ
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ ストリッカーのパッチングスタイル

elnino18様(東京都 50代男性)
≪参考にしているプロゴルファー≫ 松村道央
≪真似したいプロゴルファーの技術≫ -

(編集部より)
1、2月の「ゴルフのリクツ!!」は、藤田寛之プロの特集でした。アマチュアのお手本のような正確なスイング。鍛えられた下半身。目標とするにふさわしいゴルファーですね。読者の皆さんの評価も高いですね。また、参考にされているゴルファーについては、asa様やバフイー様のように体型(体格)の近さから参考にされるというのが新鮮でした。体型(体格)とスイングには密接な関係がありますから納得のコメントです。

今月のアンケートは「教えてください!!ラウンドしてみたいコース」です。国内、海外問わず、いつかはラウンドしてみたいコースを教えてください! こちらからご参加いただけます。

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名設計家のラビリンス。デズモンド・ミュアヘッドのデザイン

2013年02月21日 category:ゴルファーニュース



Mission Hills Country Club, Rancho Mirage, California / danperry.com

「このゴルフ場を設計した人物は何を考え、何を想ったのだろうか?」

デズモンド・ミュアヘッド(1924年~2002年)

彼の手がけたゴルフ場でプレーをした経験をもつゴルファーのほぼ全てに共通する思いなのではないだろうか?斬新、個性的などという言葉では、説明できない独特の世界観を有するゴルフ場を遺した稀有の設計家を追う。

歌手として活躍する一方で、女子プロゴルフ界の発展に貢献したダイナ・ショア。彼女の尽力で産声をあげた大会の系譜をもつクラフト・ナビスコ選手権。春の訪れを告げ、LPGA(米国)の歴史に名を刻む伝統あるこの大会は、ロサンゼルスから西へ車で2時間ほどのランチョ・ミラージュにあるミッションヒルズ・カントリークラブで行われる。

このゴルフ場の設計を手がけたデズモンド・ミュアヘッドは、イギリス出身でケンブリッジ大(英)、ブリティッシュ・コロンビア大(カナダ)で建築や造園学を学んだ。

このころのミュアヘッドは、アーノルド・パーマーやジャック・ニクラウスら名ゴルファーと組んで仕事をしていた。ニクラウスとのコンビで設計したミュアフィールド・ビレッジ(米国・オハイオ州)は、ゴルフ設計家としての彼の名を世界に知らしめた。

美しく、水と緑が調和した流線型の設計。ニクラウスとのコンビだったゆえに「ミュアヘッドらしさ」は、希薄化しているのかもしれないが、ゴルファーへの多くのものを訴えるには十分なゴルフコースである。

しかし、この後突如、ミュアヘッドはゴルフコース設計の世界から姿を消す。

ストーン・ハーバーゴルフクラブは、10年の空白を経てゴルフコース設計に戻ったころの設計である。10年の歳月は、この設計家をどのように変えたのか?

波のようにうねるアンジュレーションがきついフェアウエイだろうか?大胆に組み入れるウォーター・ハザードだろうか?

それは、表面的なものでしかないだろう。そう言いたくなるのは、彼が日本にその答えの断片を遺しているからだ。

富士クラシック。葛飾北斎の『富嶽三十六景』をイメージしたとされるこのコース。ここでのラウンドは、ほぼ全てのゴルファーに忘れられぬ記憶として残される。改めて紹介するのがはばかれるほどに有名となった17番。ミュアヘッドは、『富嶽三十六景』の代名詞、「神奈川浪裏」を大胆にグリーンのデザインに取り入れている。

しかし、その大胆さの一方で富士クラシックのコース全体のイメージは「地味」である。地味だと感じる理由は、新陽カントリー倶楽部の存在があるからだ。

これでもかとゴルファーに見せつける大胆なレイアウト。視界に飛び込む強烈な印象を刻む「新陽」の各ホール。この強烈なイメージの洗礼を受けると、「富士クラッシック」は地味な印象を受ける。

ミュアヘッドは、なぜこのようなコントラストを描いたのだろうか。答えは「ゴルフ場がどこにあるか」にあると私は思う。

富士山を臨む「富士クラッシク」は、富士山の存在こそが主である。大胆なデザインは平面化させて、3次元的なデザインは富士の存在を前面に出す。視点は遠くの富士から徐々に手前に移るようにする。「地味」なデザインは、そのような仕掛けに基づくものではないか。一方、そのような背景がない「新陽」は、リンクス風バンカーなど立体的なデザインを豊富に入れる。

ミュアヘッドが大切にしたのは、自らのイメージと景色との融合ではないだろうか。そう考えると、この設計家の自己主張の意味が見えてくる。ゴルフ設計家の自己主張。ゴルフ場は、その存在が巨大な造形物であるが故に、周囲の風景と切り離せない宿命をもつ。であるならば周囲の景色とのマッチングは細心の配慮が必要となる。富士と新陽の異なるつくりは、10年の空白の末にたどり着いたこの設計家の境地が凝縮されているように思えてならない。

哲学や心理学にも造詣が深かったされるミュアヘッド。あらゆる要素が溶け込んだ彼の思想が詰まったコースでプレーすることの本当の楽しみは、彼の思考回路に入り込む楽しさなのかもしれない。

~電池~小さな箱の大きな問題。

2013年02月21日 category:ゴルフモード・カルチャー



All Nippon Airways JA813A Boeing 787-8 Dreamliner at SJC for Inaugural Flight to Tokyo/NRT / Jun Seita

それは、まるで足の裏に刺さった棘が象をひっくり返したようだった。

航空業界を変える夢の旅客機、ボーイング787。LCCの脅威にさらされはじめた大手航空会社にとってこの飛行機は、未来への希望だった。中型機であっても東京-ボストン間を飛ぶことができるほどに軽量化された機体。外壁に炭素繊維などの新素材を用いる他に、軽量化の切り札として注目されていたのが電気制御だった。しかし、この787がつまづいたのは、電気制御のトラブル。その最たる原因は電気を生み出す電池だった。

私達の日常に寄り添ってきた電池。この電気を生み出す小さな魔法の箱が、今問題として迫ってきている。

電圧の基本単位ボルト。その生みの親、アレッサンドロ・ボルタは今から200年ほど前、亜鉛と銅を電極として、はじめて電池をつくり出した。

electron(電子)の流れ。これが電気の正体である。移動する電子が、「電流」(電気エネルギー)としてさまざまな機器を動かす。電池は、電子の出し手である-極と電子の受け手である+極の各電極で、化学反応を起こし電子をやり取りしている。このような化学反応の組み合わせによって電池は構成されている。

電流は「水の流れ」のようなもので、「水の流れ」を蓄積することはできないと同様に、「電流」も蓄積することはできない。であるから、電池は電子を出し続け、電子を受け入れ続けるしかない。この電子のやりとりを可能にする電極(+、-極)が重要でその物質のベストミックスの発見こそが電池の進化の根源となっている。

であるから電池の進化は、+極と-極としてふさわしい電極に使える物質探しの歴史でもある。金属、金属酸化物、炭素・・・あらゆる素材の組み合わせや素材のそのものの研究開発。これは研究者、技術者の地道で気の遠くなるような忍耐に支えられているのである。

地道な作業ゆえ、電池の進化が「ゆっくり」であることは宿命でもある。

しかし、現代社会の急速な変化がこの「ゆっくり」の進化を待っていられなくなっている。


Li-ion-battery / Razor512

今回、787で使用された電池は、パソコンや携帯電話などに使われている電池と基本構造が同じリチウムイオン電池である。この電池は、高い電圧を出すことと化学反応の効率的な利用のメリットをもつ。しかし、その一方で短絡(ショート)や発火の問題も抱えている(私たちが日常生活で使う分においては、高い安全策が施されているため問題はない)。

そのため、急激な温度や圧力の変化に晒される航空機の制御をこのリチウムイオン電池に担わせること自体に無理があったのではないかという意見が出ている。

科学技術の進化のスピードは、時にゆっくりであったり、急速であったりする。今回の787のトラブルは、私の目から見ると「電池の限界」の見積もりの甘さが原因のように思う。飛行機の基本的な設計段階でリチウムイオン電池の限界をどのように評価していたのだろうかと疑問を感じるのである。

飛行機のつくり手が、「この技術(システム)を採用するにはどうしてもリチウムイオン電池が必要」という「願望」が前提にあり、それがリチウムイオン電池への評価を厳密にできなかったのではないかと思うのである。

私は、電池の進化は今後も「ゆっくり」であり続けると思っている。であるならば電池を使用する電気・電子機器は、その宿命を受け入れるべきであると思う。電池の限界を無視して高機能を謳っても何の意味もないからだ。

巨大な液晶画面を搭載し、莫大な電力消費を前提としたスマートフォンが使い方によっては、半日経たずにバッテリー切れを起こすのは、電池の視点からみれば「当たり前」なのである。電池の限界を前提として製品開発をすることが重要ではないのだろうか。

科学技術の進歩は、時としてハイテクな部分に目が行きがちである。しかし、ローテクとセットで見て初めて正しい評価ができるのである。そういう意味で電池の問題は、小さな大問題なのである。

Voice to the GM 2月号

2013年02月21日 category:未分類

今月の表紙 <ホンダクラシック>

1982年からホンダがスポンサー参加したPGAツアー、ホンダクラシック。ハワイ、カリフォルニアと転戦して、フロリダに舞台を移しての初戦となる。前年度覇者は、R・マキロイ。注目度の高い大会だ。会場はパームビーチガーデンズ。マイアミから北へ車で1時間半ほどのリゾート地である。

Recreational areas along Lake Okeechobee / JaxStrong

フロリダ最大の湖、オーキチョビー湖(Lake Okeechobee)は、すぐの立地。周辺地域に点在する自然保護区に囲まれた天然の観光スポットである。

 

ゴルファーの皆様こんにちは。編集部のイチコです。ボーイング787型機の運行見合わせによって、世界中のB787路線が影響を受けた模様・・・。皆様の中にも、ビジネスやご旅行で不便な思いをなさった方がいらっしゃるかもしれませんね。原因とされるリチウムイオン電池は、私達の身近なパソコンや携帯電話にも使われているとのこと。「電池の視点」から考えると、長持ちしないスマホのバッテリーは、むしろ当然なんだという今号の記事。便利さを追及することに脇目も振らない日常を、ちょっぴり反省しました。(イチコ)

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