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fun drive fun golf ~乗るを楽しむ~

2013年10月16日 category:ゴルファーニュース

fun drive,fun golf ~File.no1. Road to Awa city Tokushima prf.~

「佐藤謙太郎さんのコースで回ったことはあるかい?」

景観を楽しみながらゴルフをしたいという要望に、友人はこう答えた。その佐藤さんって設計者?という返答に、私が同氏を知らないことに気がついた友人は、そうだという返事と共に、彼のことを調べる前にまず彼の作品の上で踊ってみることだなとアドバイスをした。


Audi Q7 (Facelift) front 20110115 / M 93

「乗り心地はさすがアウディだと感じるんだけどね。如何せん燃費がね…」この車のオーナーの微妙なコメントが脳裏を横切る。アウディQ7が今回の相棒。高級SUVながら舗装道路を好む都会派。悪いね、今日の行き先は地方なんだけど。そうつぶやいて、早朝の首都高に乗った。

「ガソリンは、半分だよ。ちまちま給油してね」オーナーのこの言葉のとおりに私は、50Lほどの化石燃料を積み、東名、名神を西へ下る。目的は約650km先。給油は淡路島で1回。神戸淡路鳴門自動車道を抜けると徳島県阿波市はもうすぐだ。


to tokushima / FooNar

1998年開業のJクラシックゴルフクラブ(徳島県阿波市土成町)。佐藤謙太郎氏の作品の代表作だ。1番H。長距離ドライブの疲れが腰に残っていた…はずだったのに。視界に入る景色がその感覚を奪った。広角のフェアウエイ。ここでゴルフをする高揚感を喚起させる心憎い演出だ。丘陵らしさを感じるアウト。6番の池は、オアシス。佐藤氏の掲げる「ゴルフコースは雄大で美しく、かつ戦略的であるべき」のコンセプトが心に沁みる。

ゴルフ場設計を手がける(株)M&Kの代表をつとめる佐藤氏。現役の設計士にとって、今の日本は厳冬の時代だ。新規のゴルフ場はほとんどつくられず、佐藤氏の日本国内での仕事も改造が主体だ。横浜カントリークラブ東コース(神奈川県)、大月カントリークラブ(山梨県)の名をあげれば、合点がいく方も多いだろうか。


Jクラシックゴルフクラブ
徳島県内だけでなく、他県のゴルファーも多く訪れる人気のゴルフ場。非日常の空間である、ゴルフ場をさらに非日常へ誘う。広いフェアウエイ、長い距離の開放感が魅力。
(徳島県阿波市土成町秋月字明月176-1 徳島自動車道・徳島 5km以内)


丘陵コースらしさを活かしたアウトから一転、インは、やしの木や池をふんだんに取り入れ南国テイストを演出。広々としたレイアウトはリゾート気分を満喫させてくれる。モスト・インプレッシブホールは、やはり18番。池と砂のハザードの共演。佐藤氏の戦略性の意味を心に刻むホールになっている。友人の言葉に感謝してホールアウト。佐藤氏のゴルフ場は、まず知るより楽しむである。


大轟の滝 / Stephen Wheeler

東京へ帰る前に、大轟の滝(徳島県那賀郡那賀町)に立ち寄る。道すがら、今回の相棒アウディQ7のご機嫌のエンジン音が山峡にこだました。

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