ゴルフをもっと「楽しく」「面白く」!

ボビー・グレース、不可視化なパターの構成要素

2013年11月14日 category:ゴルファーニュース

あなたは、パターに何を求めるのだろうか?ほぼ共通する距離感の合いやすさを一歩、離れるとそこにゴルファーの個性が宿る。パター選びの旅は、このセカンド・オーダーに基づいて始まるといっていいだろう。

直進性などイメージする軌道を求めるゴルファーは、マレットなどの形状へシフトし、打感をもとめるゴルファーは、ソールの有無や素材への探求へ向かう。その方向性は、おおむねポジティブなものであり、より理想のパッティングを求めるゴルファーの欲求を担保するパターが市場を席巻している。

そんなゴルファーの心理に反する理想を掲げているのが、ボビー・グレースのパターだ。同社のパターのイチオシ性能。それが、HSM(Hole Seeking Material)という3つのスイートスポットをもつ独自技術だ。この独自技術、以外にもプロゴルファーの評価から普及することになった。プロゴルファーのパッティングは、過酷な心理状態の下行われる。プレッシャーは必然的にミスへと直結する。たとえ、スイートスポットを外しても、一定の距離感を確保できるこの技術は、多くのプロゴルファーに支持された。2012年、全米女子オープンを制した、チェ・ナヨン選手もその一人だ。

ボビー・グレースは、1989年からパターデザイナーとしての活動を開始。1994年にデザインした「ファットレディ」がニック・ブライスの目に留まり、彼のパターに採用。多くのゴルファーの知るところとなった。

そんなボビー・グレース、およびそのスタッフのパター製作の原点は徹底的なデータ主義だ。つねに契約プロに帯同し情報を集める。その得られた情報は、パターづくりへとフィードバックされる。データから得られた必要性は、ボビー・グレースのパターの形状や機能となってよみがえるのである。

独自のデザインにより、エキセントリックな印象もあるボビー・グレースのパターだが、実はそれは情報集積の結実した形なのである。

ページ上部へ