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連載ゴルフコラム『ヨシダの部屋』Vol.3 〜えくぼの秘密あげたいわ♪〜

2019年02月23日 category:ゴルフコラム

iStock

 

 

♪エクボの秘密あげたいわ

もぎたての青い風

頬をそめて今走り出す私♪

二人ひとつのシルエット
(作詞:三浦徳子 作曲:小田裕一郎)

 

ご存知、松田聖子の『裸足の季節』の一節です。

 

僕だったら、この曲をゴルフボールのCMに使います。

ゴルフボールの表面はエクボ(ディンプル)の集合体ですから。

 

各メーカーが新商品開発にしのぎを削っていますが、

宣伝はイマイチだなといつも思うんですぅ。

ハードボイルドタッチなものが多いからこそ、

聖子ちゃんの歌声で「エクボの秘密あげたいわ」なんてぶつけると、

差別化が図れるんじゃないでしょうか?

 

 

というわけで、今回はゴルフボールのディンプルのお話。

 

ゴルフの起源を伝えるものの一つにカレドニアの詩があります。

羊飼いが杖で打った最初のゴルフボールは石だったようです。

石の次に用いられたのが木の実、

それからロクロで作った球形の木球になり、

今のゴルフボールの原型である“フェザリー”が登場するのが17世紀。

 

フェザリーは三枚革を縫い、袋にして裏返し、

シルクハット1杯分の羽毛を蒸して詰め込んで作る高価なものでした。
ゴルフが贅沢な遊びになり始めたのは、このボールのためとも言われているとか。

 

 

画像:Wikimedia Commons Photo by user:geni Photo of 6 Featherie golf balls

 

 

フェザリーの次にゴルフボールの材料に選ばれたのが、ある梱包材です。

温めると柔らかくなり、冷やすと石のように硬くなる素材で、

地面にたたきつけるとよく跳ねる。

 

ところが、試しにゴルフボールにしたところ、

ぜんぜん飛んでくれない。

根気強く試打を続けていくうち、

表面にキズが付くと、なぜかよく飛ぶようになることが発見されます。

 

 

そうして、ボールの型に刻み目をほるようになったのが

エクボ(ディンプル)の始まり。

 

 

釈迦に説法かもしれませんが、

ディンプル数が多いと揚力が高まり、滞空時間に寄与します。

しかし、過ぎたるは何とかで

ディンプルが多すぎると吹き上がってしまい、逆に飛距離が伸びないことも。

ディンプルの深さや大きさ、配置バランスは、

メーカーの創意工夫の凝らしどころです。

まさにエクボの秘密。

 

 

もぎたての青い風に乗って、

グングン飛んでいくボール

頬をそめて今走り出す私♪

ゴルフボールとプレイヤーは

二人ひとつのシルエット♪

 

 

自分にぴったりのエクボに出会いたいものです。

 

 

 

(編集部 yoshida)

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