鍛えるゴルフBRAIN!カート時代の戦略
2013年08月09日 category:鍛えるゴルフBRAIN!鍛えるゴルフBRAIN!
カート時代の戦略
Golf Tournament Tee Off / Dru Bloomfield – At Home in Scottsdale
今回は、カート時代のゴルフについての話をしよう。
乗用カートによるゴルフが普及し、歩きゴルフが珍しい部類になった。若いゴルファーならば、ゴルフを始めた頃から乗用カートがあたりまえだったという方も多いだろう。歩きゴルフを体験したことがないというゴルファーは、ぜひ歩きゴルフを選択できるゴルフ場を探して体験してほしい。それは、今回お話するテーマと関係が深いからだ。
乗用カートによるゴルフと歩きゴルフの違い。そのひとつが、1打、1打のインターバルだ。
プロのトーナメントでよく見かける光景だが、多くのプロゴルファーは前のショットについての検証をしている。特にミスショットの場合はその割合が高い。そして、それは次のショットまでの間、考え、そして歩きながら気持ちを切り替えている。誰とも会話をせず、集中を保つ選手もいれば、キャディーや他のプレーヤーと言葉を交わす選手もいる。やり方はそれぞれである。
歩きゴルフのメリットのひとつは、この1打ごとの間隔にある。次のショットまでの時間を上手く使い、戦略を練り直し、時には気持ちを整える。時間は、時に有効な戦力なのである。
Golf Carts Only!!! / jaybergesen
しかし、乗用カートによるゴルフは、それが限定される。1打、1打の間隔は狭く、次々にショットを打つ必要性に迫られる。スロープレーに対する目が厳しくなった昨今の風潮がそれに拍車をかける。ミスショットに対する検証もそこそこに、短いインターバルで次のショットの手を考える。そんな乗用カートゴルフでは、歩きゴルフとの戦略は異なるはずだ。
ここで、考えをまとめておきたい。
乗用カートでのゴルフでは、まず優先されるべきは、次のショットのしやすさであるというとこだ。次のショットが、想定の範囲内に収まるようなショットをすること。自分の力量を過信せず、最悪を避けるような想定でショットを心がけるということだ。著しいミスショットをしてしまうと、次のショットへの対策もミスショットをしてしまったという心理的なダメージ回復もできないまま、あなたは、カートでボールまで運ばれてしまうのだ。
乗用カートでのゴルフは、まずは安全第一。上達のポイントは、最悪のケースを避けるマネジメントにあるといってもいいだろう。