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アカデミック!KWANSAI!

2014年03月13日 category:ゴルフモード・カルチャー

 アカデミック!KWANSAI!

 

Kyoto_20101116_E100G-Roll-13_28 / Lordcolus

 

科学分野において、関西地区は今も昔も先進地域でありつづけている。2012年、京都大学ips細胞研究所の山中伸弥教授のノーベル生理・医学賞の受賞が記憶に新しいが、日本で最初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹氏を生み出したのも京都大学で関西であった。

 

東京一極集中が進む日本で、奮闘する関西地域は科学分野において成果をあげつづけている

 

その成果の要因を探していくとき、ヒントとなりそうなのが山中教授の経歴である。同氏は、神戸大学医学部を卒業し、臨床医(整形外科)を目指すものの、方向転換し大阪市立大学の大学院へ進む。学位取得後は主に公募採用で研究拠点を確保していく。奈良先端科学技術大学院大学など同氏は自分の研究業績を原資にキャリアの階段を上っていったのである。

 

山中氏のような研究業績を上げうる優秀で意欲的な人材がいてもそれを活かす仕組みがないと研究者が育つことはない。ポイントとなるのは実力を正しく評価していく仕組みが整っているかどうかである。

 

その点において、関西地区にはそのような風土、文化あったということだ。 そのような土壌を育んでいるのは、間違いなく京都大学の存在だ。

 

 

CiRA (Center for iPS Cell Research and Application) 京都大学iPS細胞研究所 / Jun Seita

 

筆者が学生時代、ある研究室の先生は斬新で先端的な研究をされていた。今でこそ、未来を拓く技術として注目されている分野だが当時は、そこまで注目度は高くなかった。ところが、程なくその先生は京都大学へ転出された。研究内容が京都大学の関係者の目にとまったのだろう。

 

先進的な若い研究者に対する高い感度。それが京都大学のダイナミズムの源流だ。京都大学と縁がなかった山中教授が京都大学に招かれたのも同じ道程にあったことは言うまでもないだろう。

 

新しさに対する積極性という点では、他大学も負けてはいない。入学試験の大改革で入試の流れを変えた立命館大学、女子大で初めて法学部を開設した京都女子大学。大胆なキャンパス移転を成功させた関西大学が特筆される。 アカデミックな世界においての関西地区の取り組みは、これからも多様な価値観からいろんな創造的な成果をあげていくことだろう。

 

その底流には、徹底した実力主義や発想の豊かさを尊ぶ関西人の気質が大きく関係していることはまちがいなさそうである。

 

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