ゴルフのリクツ!! パターを知り、パッティング上手に!①
2015年06月22日 category:ゴルフのリクツ!!
パターを知り、パッティング上手に!①
ゴルフのリクツ!!2015年春シーズンは、パターを徹底解剖。パターの構造からみえてくるパッティングのコツまで、パターの特長を理解しましょう。
◆ロフト。あなたのイメージを狂わすボールの軌道
第1回は、パターにつけられているロフトについてお話します。
パターには、4度程度ロフトがついています。PWの40度を超える角度に比べると申し訳程度ですが、まちがいなく、ボールを上向かせる機能がこのクラブにはついています。
パターのロフト角についての知識は、パッティングを考える上で大変重要です。
まずは、パターの構造について正しく理解しましょう。
(1)パターのロフト角
まず、パターのロフト角は、3~5度、平均で4度程度ロフト角がついています。理由は、アイアンやドライバーと同じように、ボールを上向きに打ち出すためです。
では、なぜボールを上向かせる必要があるのでしょうか?
(2)邪魔をする2つの力
グリーン上にボールがあるとき、ボールはどのような状態になっているのでしょうか。
単にボールをグリーン上に置いただけの場合は、図の①の重力がかかっています。 重力は、もちろん地球がボールが引っ張る力。その力によって、わずかですがボールは芝の沈んでいます。
そのため、ボールはゴルファーが思っている以上に芝と密着しています。
密着していること、スイングをすると発生する力があります。それが、②の芝による抵抗力です。
スイング時、この2つの力がボールの転がりを妨げる力になります。
(3)ロフト角の必要性
この2つの「邪魔な力」の影響を最小限度に抑える工夫。それが、パターにロフト角がついている理由です。
パターがボールにあたり、ボールが動き出す瞬間、ロフト角のおかげでボールはごくわずかですが、上向きに飛び出します。そこで、②の摩擦力を軽減することができます 。
①の重力は、ボールがどの位置にあっても一定ですので、厳密にはさけることはできませんが、ロフトがついてることで、ボールが当たる瞬間に重力と反対方向の力が生じることで、ボールの進行方向への影響を減らすことができるのです。
(4)ボールは、跳ねている。
パターにロフト角がついていることにより、ボールは、③のように斜め上方向に打ち出されます。見方を変えると、ボールは跳ねるように打ち出されます。
まずは、そのことを理解しましょう。ボールが跳ねるように打ち出される。パッティングは、このことをどのように考えるかで方向性が変わってくるのです。
もし、パッティングのボールの軌道にこのようなイメージを持っておられなかった方は、ぜひイメージを修正していただければと思います。
パターのロフト角。それは、あなたのイメージを狂わすボールの軌道。しかし、正しく理解すれば強い見方になるパターの機能なのです。