連載ゴルフコラム『ヨシダの部屋』Vol.7 〜ゴルファーと熱中症〜
2019年06月23日 category:ゴルフコラム
今年の5月、北海道のゴルフ場で、36歳の男性がプレー中に倒れ、
搬送先の病院で亡くなりました。
気象庁によると、ゴルフ場のある隣町では
お昼過ぎに38.1度の気温が観測されていて、
男性の死因は、熱中症の可能性があるということでした。
亡くなった方の30代という若さも強く印象に残ったのですが、
熱中症の怖いところは、脱水症状に気づかないということです。
人間のカラダは、2%の水分が減るだけでさまざまな不調が現れるそうです。
今、「でも、たった2%だから気づきにくいんだな」
と思われたアナタ。
カラダの2%の水分って、なかなかの量なんです。
成人男性の場合、体重の60%が体液(水分)です。
体重70kgであれば、
70kg×0.6=42リットル
の水分が体内に蓄えられていることになります。
では、42リットルの2%は何リットルか。
答えは、0.84リットル。
1リットル近いですから、一度に飲むには、ちょっとしんどい量です。
人間の生命活動は、それだけ水分を必要としているということです。
食事は、空腹を感じたら食べるのが基本ですが、
水分補給は逆。
ノドが乾く前に飲んでください。
注意していただきたいのは、
飲むべきものは、水分ではなく、“水” であるということ。
持っていくなら、お茶やスポーツドリンクではなく、
ミネラルウォーターをおすすめします。
スポーツドリンクやお茶、コーヒー、ハーブティーは、
水分を消費する方向に働くことがあるので、
嗜好品として飲むのはいいのですが、水分換算はしないようにしましょう。
アルコール? 論外です。
体内でアルコール分解するのに、たくさんの水分を必要とします。
利尿作用もハンパないです。
じゃ、せめて、
プレイ後のビールは、ノド、カラッカラの状態で飲みたい!
「ビール飲むまで、水はガマン!」
ハッキリ言って、自殺行為です。
気持ちはわかりますが、どうかお命のほうを大切にしてください。
水分補給と同時に、塩分補給も大切ですね。
僕が最近、発見したのは、天然塩を少し舐めるという方法です。
塩は、度胸をつけるのにもいいと聞いたことがあります。
土俵に上がったお相撲さんがするように、
プレー中にお塩をちょっと舐めると、
メンタルの調子が上がるような気がしています。
みなさんも
いい塩梅(健康状態)で、この夏もプレーをお楽しみください。