ゴルフにも波及?2015年問題を「明るく」考える。
2015年04月15日 category:GOLF-MODE INSIGHT2015年問題というのをご存知だろうか?
2015年は、団塊の世代がすべて65歳以上となることで、ひき起こされると考えられている諸問題のことである。
一般には、団塊の世代がすべて年金受給年齢に達することで、年金財政が危ぶまれることや労働者不足および技術継承などの点で議論されることが多い。
「問題」と謳うほどであるから、基本的には「ネガティブなこと」として扱われている。
ゴルフ関連でも例外ではない。
団塊世代のゴルファーが引退し市場が一気に縮小するのではないか、ゴルフの新製品が出なくなるのではないか。プロゴルフツアーが国内だけでは成立しなくなるのではないか・・などである。ゴルフの将来は暗い・・・そんなテイストが多く見られている。
マスコミの流す情報も概ねその論調で、ゴルフ愛好者の気持ちを折るような記事が目立つ。
確かに日本の人口は減っている。最も大きいボリュームゾーンである団塊の世代の「現役引退」によって引き起こされる問題は回避できない問題も多いかもしれない。それは、あらゆる産業にあてはまることである。ゴルフだからという理由で市場が細っていくことは避けられない宿命である。
しかし、ゴルフの2015年問題は、そんなに悲観すべきことばかりではないはずである。
前向きに明るい方向性を探ってみよう。
まず、団塊の世代が65歳以上となることで、何が変わるのか?それは、平日のゴルフのありようだろう。
仕事を引退し、年金生活となると、時間に余裕がうまれる。ならば、土日に高い料金を払い、詰めつめのタイムスケジュールでせかされる様にゴルフをする合理的な理由が無い。
ゴルフ場の経営者から見れば、これからは、平日にゴルフをしてくれる巨大な市場を得たことになる。これまで以上に、平日&シニアゴルフは、お買い得なゴルフになるはずである、あの手この手で魅力的な平日プランを組んでくることだろう。
nexus-9 tablet / melenita2012
その再にぜひ手に入れておきたいツールは、やはりタブレットPCだ。お得な平日ゴルフは、いわばタイムセール品のようなもの。上手に買い物をするための情報入手の道具としてタブレットPCを活用するのである。
次に考えられるのは、カートの乗り入れである。
Golfing / Joe Shlabotnik
海外では、カートが乗り入られるコースの方が多いので、長いライフスパンでゴルフを楽しむ人が多い。
海外とは異なり、日本のゴルフ場は、カートでコース乗り入れを認めるところが少ない。
だが、これからは大きく変わるだろう。
経営側の本音として、団塊世代のゴルファーを手放すデメリットは、きわめて大きいからだ。
確かに、これまでのようなビジネスモデルでゴルフ場を運営していくことは難しいだろう。高収益を確保できなければ、閉鎖の選択をするゴルフ場も多いかもしれない。
しかし、この難局を柔軟な考えで乗り切るゴルフ場は必ず出てくるはずだ。情報のアンテナを上手に立てておけば、今よりももっと豊かなゴルフライフをおくれる可能性は十分にあるはずだ。