B・ワトソンのマスターズ制覇もあり、注目度が再アップのPING G20ドライバー。話題になったワトソン使用のピンクヘッドのG20が6月に限定販売されることになりました(日本では500本発売)。良品を低価格で出すことで知られるPING。今回の露出アップで着実にファンを増やしたことでしょうね。
RobBixbyPhotography
ゴルファーの皆さんこんにちは。編集部のイチコです。今回はオーガスタのお隣、アトランタにある博物館「ワールド・オブ・コカコーラ」をご紹介します。ここでは、コーラがボトル詰めされる様子や、世界各国で使われているコカコーラの看板などを見ることができます。おもしろいのは、世界中のコカコーラ社製品の試飲ができること!私、コーラはあまり得意ではありませんが「イスラエルのファンタレモン」とか「モザンビークのジンジャーエール」とか、すごく気になります。それでは今月も、たくさんのお便りをお待ちしています。(イチコ)
★ご意見・ご感想・お問い合わせはこちら
2012年04月11日 category:ゴルファーニュース
企業は、自社の拡大を本業の周辺領域から始めるものである。ソフトバンクはIT関係から通信へ、楽天はネット決済に関する事業から拡大させた。職人の国である日本では企業の「周辺領域」は「技術」の周辺である。日本のゴルフクラブメーカーは、「技術の強み」を活かして参入。ダンロップはゴム、ブリヂストンはタイヤ、ダイワ精工(現グローブライド)は釣竿、というように既存の技術の転用である。
一方、海外のスポーツアパレルメーカーにとっては、周辺領域は「競技種目」である。サッカー、バスケットと展開したから次は「ゴルフ」・・・のように。ナイキはインパクト・ゴルフ・テクノロジーズ社(米)、アディダス(独)はテーラーメイド社(米)、プーマ(独)は「cobra」ブランドを買収しての参入である。
参入の背景の違いは「売り方」の違いに表れている。日本のメーカーは高い技術力を前面に出した売り方をしているのに対して、海外アパレル系クラブメーカーは、ゴルファーを「惹きつけること」を重視している。斬新なデザインや配色、画期的な機能で目を向かせているのだ。インパクトで負けたら終わりのアパレル業界を生き抜いてきた生命力がそうさせるのだろう。そのためか、ここ数年、ゴルファーをあっといわせる機能はこれらのメーカーから生まれている。2012年の新製品のラインナップでも、その傾向は変わっていない。日本メーカーに物足りないのは、このような「惹きつける力」なのではないか。やや地味な日本製のラインアップを見てそう感じてしまうのである。
2012年04月11日 category:ゴルフモード・カルチャー
主人公、チャーリー・ブラウンやその愛犬スヌーピーが活躍する漫画「Peanuts(ピーナッツ)」。世界中で愛され続けるこの漫画の作者、チャールズ・M・シュルツが亡くなって12年になる。
大のゴルフ愛好家として知られたシュルツ。少年時代まで過ごした中西部ミネソタ州セントポールの生家は裕福ではなかったが、シュルツ自身は幼い頃からゴルフに親しんで育った。
市営のゴルフ場でキャディのアルバイトをしていたころの同僚の名前がシュローダー。ピーナッツのキャラクターにその名を残している(おもちゃのピアノを弾いている男の子)。シュルツが初めて買ったゴルフクラブは、ブラッシー(2番ウッド)で、2ドル5セントだったという。シュルツは「他のクラブは3ドル以上したから買えなかった」と述べている。当時からブラッシーは必要性に疑問を持たれていたのか、中古でも値段が安かったのが興味深い。シュルツがはじめて買ったクラブセットはウイルソンが発売していた「サム・スエード」。値段は100ドルだったという。
意外にもシュルツはピーナッツではあまりゴルフを取り上げていない。大好きなものだからこそ、ゴルフはプライベートなものとして大切にしていたのかもしれない。
2012年04月11日 category:ゴルファーニュース
drs2biz
外国人男女の背後のディスプレイ。そこに見える無数の緑の群れ。これは、ゴルフコースのレイアウトだ。日本では考えられない圧倒的な規模。全部で10ものコースを抱えるのだから当然の大きさであろう。ここは、中国の海南(ハイナン)島にある「海口ミッションヒルズゴルフクラブ」。香港の奥、広東省深セン市の「ミッションヒルズゴルフクラブ」(ギネスブック認定の世界最大のゴルフ場、216ホール、12コース)の姉妹コースである。中国の経済発展とともに中国のゴルフが今、動き始めている。
中国ゴルフの発展は、「華南地域」を抜きに語ることはできない。故鄧小平氏が進めた「改革・開放政策」。経済特区が深セン、珠海、海南島など華南地方に集中し、外国人の居留者が増えたことでゴルフ需要を生んだ。華南地方は、亜熱帯地方に属し、冬でも最高気温は20度前後を維持。酷暑の夏を除けば、年中プレーしやすい環境にある。そのため深セン市と海南島はゴルフリゾートの開発が顕著だ。とりわけ海南島は、冬場の気候のよさを活かして、外国人ゴルファーを取り込んでいる。現在、日本からのツアーは、3泊4日、2ラウンドのゴルフツアーで10万円程度が相場。たっぷりゴルフに浸れるリゾート地として定着しつつある。現在、着々と進むアジアでの格安航空会社(LCC)の設立は、東アジア圏内の移動コストと時間地図(ディスタンスカルトグラム)を大きく塗りかえることは必死で、これもまた、追い風となるだろう。
中国で最初のゴルフ場が誕生したのは1984年。それからわずか20年。中国ゴルフの進化の時計は、日本のゴルフ場の発展とは比較にならない。中国という、眠れぬ赤い龍が経済的に覚醒した以上、この流れはある意味、必然という事なのだろう。
2012年04月11日 category:ゴルファーニュース
かつて日本のゴルフ市場の主だった「HONMA」。ウッド加工の高い技術力で築いた高いブランド力。だからこそ最後まで「パーシモン」にこだわり、それが新しい時代への適応への遅れを招くという皮肉。その後の迷走を経て、新しい体制で再出発した「HONMA」。しかし、混乱を経ても残った考え方がある。それは、「ゴルファーの進化を信じる」という思想だ。
HONMA Perfect Switch シリーズは、国内製品初のライ角、フェース角、ロフト角の調整機能を標準装備した、先進性の高いドライバーだ。角度を調整してもシャフトの向きが変わらないように工夫した技術力は、たしかに「HONMA」らしいのだが、それ以上に「HONMA」らしさを感じるのは、スペックの基準だ。同シリーズのローエンド向け「460」、アベレージ向け「440」、ハイエンド向け「390」のいずれもスペックが他社の基準より厳しい設定だ。なかでもハイエンド向け「390」の仕様は、「ハード」の一言に尽きる。ロフト角は9°に絞り込み、重量も329gもある。ボールを上げる技術力とパワー、高いヘッドスピードが求められる。オートマチック感は皆無。しかし、その一方で、短い重心距離と高い操作性はハイエンド層には得がたい魅力になっている。厳しいセッティングはゴルファーの進化を見越しての数字なのだ。
経営権が中国資本に移り、買収当初はネガティブな見方も一部ではされたが新たなスポンサーがついたことで「HONMA」の持つ「こだわりの技術力」を生かせる環境が整ったように思う。Perfect Switch シリーズは「HONMA」の反転攻勢のクラブとしての実力は十分である。
2012年04月11日 category:鍛えるゴルフBRAIN!
“Real” golfers / redjar
今月は、練習の考え方についての話をしよう。
1月7日、全国高校ラグビー選手権大会で史上5校目となる3連覇を達成した東福岡高校。大会前の練習で恒例となっているのが、あらゆる状況を設定して行われる「想定練習」である。「後半残り10分。5点リード」「後半残り15分。4点ビハインド」というように時間と点差を設定して、実践練習を行う。自主性を重んじる谷崎前監督が練習の狙いとしているのは適切な状況判断能力の鍛錬である。
ここで考えをまとめておこう。
人間は情報を受けとると、それが行動に反映する生き物であるのだということ。特に精神的なプレッシャーを受ける状況下では、判断力や行動に大きな影響を受ける。
適切な状況判断という点でいえば、ゴルフもまたその能力が問われる競技だ。1番ホールから18番ホールまで、精神状態は、刻々と変化する。であるならば、ゴルフにおいても想定練習の効果は大きいといえる。「前のホールで、+4を叩いた次のホールのドライバー」「フェアウエイセンターからの2打目のアイアン」というように+、-の両面での状況を設定して、メンタル面も組み込んでショットの練習をするのである。状況のイメージや心理状態をできるだけ再現して練習するのだ。そうすると「プレッシャーをうけるとアイアンはショートしやすい」などといった自分独自の課題が見えやすくなる。さらにプレッシャーとの距離感を掴み、一球一球をていねいに打つ、実践的なスキルを身につけることができるだろう。
ちなみに東福岡高校ラグビー部は、遠距離通学生が多い為、練習時間が短い学校としても有名だ。短時間に効果的に練習をするという意味でも想定練習は忙しい毎日を送るアマチュアゴルファーにも適した練習法でもあるのだ。
2012年04月11日 category:ゴルファーニュース
ゴルフに限らず、何事も基礎が大切。だからゴルフ書籍は基礎の重要性を説くものを選びたい。世界的ティーチングプロ、デビッド・レッドベターの理論書『レッドベターの100パーセント・ゴルフ 』(新潮社)は、その最たるものであろう。グリップの重要性やスイングの型を作り上げることの必要性など基礎を力説する同書は、「ゴルフのスイングは、身体の動きと腕の動きを調和させることが重要」という考え方によって組み立てられている。この理論を同氏は、自ら写真で実演しているが、この写真が本当に美しい。長くじっくり向き合える理論書である。
2012年04月11日 category:ゴルフモード・カルチャー
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)といえば、やはり「赤」である。
多くの人がYMOのアルバムのジャケットとして思い浮かべる赤い人民服姿の「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」の発表が1979年。坂本龍一作曲の「TECHNOPOLIS(テクノポリス)」、高橋幸宏作曲の「RYDEEN(ライディーン)」が並び立ったアルバムである。
YMOは前年に発表したデビューアルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」で中国とゆかりのある曲を2作品発表している。坂本龍一作曲の「東風(TONG POO )」、高橋幸宏作曲の「中国女(LA FEMME CHINOISE )」。いずれもタイトルはジャン=リュック・ゴダール監督の作品から採られている(作品内容と楽曲は関係がない)。ゴダールは共産主義者として知られており、ベトナム戦争のサイゴン陥落が1975年、毛沢東の没年が1976年である。
1970年代後半は、共産主義という考えそのものが若く、エネルギーを持ち、その将来に可能性を感じた若者に影響を持った時代だったのだろう。YMOの3人が、最新の音響機器だけでなく、時代の空気も作品に取り込んでいたことが興味深い。YMOの作品を見るとアーティストは時代とともに歩み、時代を超越する作品を生み出すものだと痛感させられるのである。