「パッティング。ラインを読む基礎」第3回~傾斜を読んでロングパットを制す!~
▼傾斜の読み方は応用できる!
前回は、傾斜のあるグリーンでのラインの読み方の基礎を確認しました(前回の内容はこちら)。
5つのルーティンはしっかりマスターして欲しい基礎です。今回は、その応用編です。
ラインの読み方は、最も高い位置を基準に考えます。それは、ロングパットになっても同じです。
そのことを再度確認してほしいのです。
▼ロングパットは2行程で考える!
ある程度の距離の残るロングパットでも、まず確認することは最も高い位置であることは通常のパットと全く同じです。ロングパットであっても、最も高い位置向かって打ち出し、もっとも高い位置からボールがカップに入る方向が決まることに変化はありません。
ですから、ロングパットは、
(1)ボールの位置から最も高い位置までのパット。
(2)最も高い位置からカップまでのラインの読み。
の2行程で考えるとよいでしょう。とくに(1)までが重要。ロングパットは(1)が上手くいけば、7割は成功すると言ってもいいほどです。
▼最も高い位置からカップまでのイメージが重要。
(2)の行程で、重要になるのは、最も高い位置からの曲がり方です。特に、最頂点がどこかの特定の誤りによる誤差は、ロングパットだけにミスを拡大させます。
慎重に見極めましょう。 最も高い位置を見つけたら、この位置からカップまでのラインをイメージします。
そこで大切なことは、この位置からのボールのスピード。最も高い位置をどのくらいの強さのボールが通過すればいいかを意識してください。イメージを出す為に、この場所で素振りをするのもいいでしょう。
最も高い位置での曲がりを確認し(図の①)、ボールがカップに入る方向を確認する(図の②)。それができれば、(2)のラインが完成します。
▼最も高い位置へのパッティングが勝負!
(2)のラインを完全にする為に、(1)のパットをどうするかを決めます。そのときは、やはり強気で打ちましょう! ネバーアップ・ネバーインです。最も高い位置へのパットは弱いタッチでは、うまくいかないものです。
最も高い位置でどの程度のボールのスピードで通過させるかのイメージがここで重要になります。鏡のような高速グリーンでない限り、しっかり強く打ちましょう。
▼ロングパットは結局半分。
以上の議論から導き出せる結論は、ロングパットといえども、実際のパッティングは、最も高い位置までのパットだということ。あとは、最も高い位置からのラインに乗せられるかどうか。ですから、まずは正しいラインの読みをしっかり習得しましょう。